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異世界系暗殺者
パーツ・ウォウBクラス:ディスク・3時間目
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「皆さん、そろそろ3プレー目が始まりそうです。見るだけでも得られるものがあるので、一瞬も見逃さない様にしましょう」
「「「「「「「「「「急に仕切り出すな!!」」」」」」」」」」


私の言ったことにそう返答しながらも、イッキ君達から視線を外さない生徒達。学べることは何でも学ぼうとするその姿勢は私がE組(ここ)に来た当初、彼らには無かったものだ。だからこそ、私は彼らを誇らしく思える。


「やはり、3プレー目もイッキ君達が優勢ですね。指揮官は片岡さんでイッキ君が参謀といった所でしょうか。彼女の意を酌んで、磯貝君達に上手くディスクをリリースしている」
「けど殺センセー、渚達も良く動いてると思うけど。何であんな一方的な試合展開になる訳?やっぱ、A・Tの性能?」
「中村さんの言う通り、A・Tの性能や技量も試合展開に影響しているでしょう。ですが、それだけではありませんね」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
「以前、イッキ君と律さんから聞いたことがあります。(バトル)の勝敗を決める要素は暴風族(ライダー)の実力が4、A・Tの性能が4。残りの2は運と勢い、であると。
イッキ君達のチームは運良く指揮官役と参謀役が居る為、試合展開にも勢いが付く。対する渚君達のチームは指揮官役が速水さんの様ですが、運悪く参謀役がいない。
視野が広く参謀役を熟せそうなのは杉野君と渚君ですが、杉野君は神崎さんの件もあってイッキ君と対峙している現状では参謀としては役に立たないでしょう。今の彼はイッキ君に一撃入れたいという気持ちが先走ってる様ですし」
「「「「「「「「「「確かに!」」」」」」」」」」
「渚君も2プレー目で少しばかり無理をしました。本人が大丈夫と言っても、指揮官役の速水さんが絶対に参謀役にはしないでしょう。残りの3人はどう考えても参謀向きではない。
結局、指揮もキープ&リリースのタイミングも全て速水さんが負担することになってしまう。あれでは勢いの付き様も無い」
「殺センセー、(バトル)を構成する要素が10でイッキ君達が全て満たしてたとしたら、凛香達はどの位なの?」
「そうですね。渚君達は暴風族(ライダー)としての実力が2.5、A・Tが2.5、運と勢いが0.5といった所でしょうか?ただ、この比率も試合中に変化する可能性があります」
「どういうことッスか?」
「渚君を除く他の5人が2プレー目の渚君の様に試合中に化ければ、暴風族(ライダー)としての実力が3以上にはなります。そうなった時はセット間のインターバルに渚君達の疑似玉璽(サブレガリア)を調律する様にイッキ君から言われているんじゃないですか?律さん」
「そうですね。大体は殺センセー言う通りです」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
「正確には挑戦者――
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