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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第160話
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表情をし、リシャールは目を伏せて黙り込んでいた。



「アリシア女王陛下、我々エレボニア帝国は貴国を恨むつもり等毛頭ない。メンフィルとクロスベルに侵攻される事になってしまったのも全ては我々の不徳が招いた事。エレボニア帝国はこれからもリベール王国とは良き関係であり続けたいと心から願っている。」

「ユーゲント皇帝陛下……お心遣いありがとうございます。私達リベールも同じ気持ちです。」

ユーゲント三世の言葉に目を丸くしたアリシア女王は微笑んだ。

「………アリシア女王陛下。もしメンフィルとクロスベルに情状酌量が認められ、エレボニア帝国が”国として”生き延びる事ができたのならば、”百日戦役”で貴国に多大な犠牲と被害を与えた事と”リベールの異変”時国境に正規軍を集結させた事に関する”償い”として多額の賠償金や領土を貴国に贈与させて頂きたい。当然”戦争回避条約”の通り、”ハーメルの悲劇”も世界中に公表する。」

「え……………」

「ち、父上!?」

ユーゲント三世の口から出た次の言葉にクローディア姫は呆け、セドリック皇子は驚き

「…………よろしいのですか?メンフィルとクロスベルに情状酌量を認められたとしても”戦争回避条約”の件を考えれば最低でもクロイツェン州とラマール州全土の領土に加えてメンフィルが指定するノルティア州とサザーランド州の領土は戻って来ないと思われますし、そこからどれ程の領土が貴国に戻ってくるのか予想できないというのに、更に自分達に鞭を打つような事をして。」

アリシア女王は真剣な表情で問いかけた。



「……本来なら”百日戦役”が終結した時点で我が国は貴国に償うべきだったのだ……それどころか賠償金すらも支払わずに脅迫と言ってもおかしくない形で和解した挙句、我が国は貴国の慈悲深さに付け込んで傲岸不遜にも”百日戦役”が”無かった”かのような振る舞いをして貴国と友好を結んでいたつもりでいたのだ……今回の件はそんなエレボニア帝国に怒りを抱いた”空の女神(エイドス)”からの”天罰”ではないかとも思っている。」

「お父様………」

「父上……」

「陛下…………」

「「………………」」

肩を落とした様子で呟いたユーゲント三世の言葉を聞いたアルフィン皇女達が辛そうな表情をしている中、オリヴァルト皇子は目を伏せて黙り込み、レクター少尉は複雑そうな表情で黙り込んでいた。



(空の女神(エイドス)を知っているわたし達からしたら、それは絶対にありえないと思うよね。)

(そ、それは……)

(何せあの”性格”だしね。)

(ア、アハハ………)

ジト目のフィーの小声を聞いたラウラは困った表情で答えに詰まり、セリーヌは呆れた表情で呟き、エマは冷や汗をかいて苦笑していた
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