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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第158話
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…殿下もご存知のように私は大きな罪を犯しました。あれだけの事件を引き起こし、多くの人々を巻き込み……その多くの人々の助けで己の過ちに気付いたというのに…………私の心は、何も変わらなかったのです。」

「……リシャール殿の”心が何も変わっていない”……それは一体どういう事でしょうか。」

皮肉げな笑みを浮かべたリシャールの話を聞いたラウラは眉を顰めて尋ねた。

「あれほどの大事件を経て、なお私の国を思う気持ちは全く変化していなかった。今でも、リベールのために尽くしたいという盲目的な衝動に駆られてしまう……私は…………クーデターを計画した頃と全く変わっていないのだよ。……私は、それを恐れた。」

「……まさか君が軍を離れた本当の理由は……」

「再びクーデターを起こせないように、自らを律する為に離れたのですか……」

リシャールの説明を聞いたオリヴァルト皇子は驚きの表情をし、エマは複雑そうな表情をした。



「……オリヴァルト殿下。殿下には大変申し訳ないと思いますが、私はエレボニア帝国がメンフィル帝国とクロスベル帝国の手によって滅亡する可能性が高い事に正直な所安堵しています。」

「ええっ!?ど、どうしてですか………?」

リシャールの話を聞いたトワは仲間達と共に驚いた後不安そうな表情で尋ね

「先程の話にあったクーデター事件以降も変わっていない君の”心”――――リベールへの愛国心が関係しているのかい?」

オリヴァルト皇子は静かな表情で問いかけた。



「はい。メンフィルは殿下もご存知の通りリベールと同盟関係にあり、また将来女王陛下となられるクローディア王太女殿下と王太女殿下と同じくメンフィルの次期皇帝となられるリフィア皇女殿下を始めとしたメンフィル皇家の方々とは良好な関係です。クロスベルに関しましてはアリシア女王陛下が提唱した”不戦条約”によって”クロスベル問題”が緩和された件がある為クロスベルにとってリベールは恩人的な存在。そして現クロスベル皇帝の一人であるヴァイスハイト陛下と陛下の側近であるリセル殿と”影の国”の件で結果的とは言えクローディア王太女殿下達は彼らと親交を結ぶ事ができました。対するエレボニア帝国は………」

「”百日戦役”の件だね。」

「加えて”リベールの異変”時、宰相殿が”善意”と”正当防衛”を口実に正規軍を国境に集結させて、リベールの領土に駐屯させようとしたからね……」

「宰相閣下がそのような事を……」

「つまり2度もリベールを呑み込もうとしたエレボニアは正直信用できないから、滅びて欲しいって訳ね。」

「セ、セリーヌ。」

「「「………………」」」

リシャールの話を聞いたフィーは静かに呟き、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の話を聞いたラウラ
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