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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第158話
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影の救世主であり、事件後傷ついた民達の心を癒し、ケルディックの人々からは”白き聖女”と称えられている”有角の若獅子”達の協力者…………フフ、さすがは学生の身でありながら内戦の状況を変える切っ掛けを作った者達だ。君達を見ているとエステル君達を思い出すよ。」
驚いているトワにリシャールは静かな笑みを浮かべて答え
「……やっぱりわたしの事も知っていたか。」
「ハハ、参ったね……まさか私に”泰斗流”を教えてくれた師匠まで知っていたとは。」
「それに内戦での我らの介入まで知っているとは……フフ、さすがはあのカシウス卿の後継者ですね。」
「ま、まさか私達の事まで知っていたなんて……」
「とても民間の調査会社とは思えないくらいの調査能力ね……」
「……”白き聖女”……もしかして私の事??」
リシャールの答えを聞いたフィーは静かな表情で呟き、アンゼリカやラウラは苦笑し、エマが驚いている中セリーヌは目を細めてリシャールを見つめ、ゲルドは不思議そうな表情で首を傾げた。
「ハハ、軍を去っても相変わらず驚きの情報収集能力だね……」
「フフッ、褒め言葉として受け取っておきましょう。フム……個人的にはエリゼ君同様”八葉”の剣士である彼女の兄君がいないのは少々残念だが、こんなにも多くの前途有望な若者たちを相手にしなければならないのだから、さすがにそれは望み過ぎというものか。」
苦笑するオリヴァルト皇子の言葉に答えたリシャールはラウラ達を見回した後静かな笑みを浮かべた。
「ええっ!?エ、エリゼさんの事を知っているんですか!?」
リシャールの言葉を聞いたエマは驚きの表情で尋ねた。
「ああ、彼女もまた私やシード大佐達同様カシウス准将の後継者の一人だからね。彼女が扱う”伍の型”は私が彼女に伝授した”八葉”の剣技の上、彼女と何度か手合せを行った事もあるよ。」
「エリゼの八葉の剣技の一部を貴方が…………」
「というかエリゼが”剣聖の後継者”の一人って今初めて聞いたし。」
リシャールの説明を聞いたラウラは呆け、フィーは目を丸くした。
「フフッ、それにしてもまさかこの私がエレボニア帝国の存亡をかけた君達の”試練”の相手の一人に選ばれるとはクーデターを起こした張本人である私の宿命かもしれないね。」
「え……」
「一体どういう意味?」
リシャールの言葉が気になったトワは呆け、ゲルドは不思議そうな表情で尋ねた。
「……私はね。リベールが2度と侵略を受けない為にクーデターを起こしたんだよ。」
「リベールが侵略を受けない為にクーデターを起こした……ですか?」
リシャールの話を聞いたエマは戸惑いの表情で尋ねた。
「……君達も知っての通り
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