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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第157話
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私達は承諾しました。」

「し、”試練”ですか……?」

「という事は皇族の方々とこちらにいる学生達がその”試練”を乗り越えれば、貴国は私達の嘆願に応えて頂き、メンフィルとクロスベルは貴国の仲介に応えて頂けるのでしょうか?」

アリシア女王の話を聞いたプリシラ皇妃は戸惑い、ある事に気付いたレクター少尉は真剣な表情で尋ねた。

「はい。なお、アルノール家の方々に関しては代表者として一人でいいそうです。ただし、あくまで私達リベールの仲介に応えるだけで、リィンさん達との婚姻の件を理由に情状酌量を認める事に関しましてはその際の貴国の交渉次第と言い含められております。」

「……それでその”試練”とやらは一体どんな内容なのだ?」

クローディア姫の答えを聞いたユーゲント三世は表情を引き締めて尋ねた。

「エレボニアの滅亡を阻止する”意志”と”覚悟”を示してもらう為にメンフィル、クロスベル、そしてリベールが手配したある人物と戦って頂きます。そしてその人物に勝利、もしくはその戦いで私達が十分と判定できる程の”意志”と”覚悟”が証明できれば、貴国の嘆願に応える事になっています。」

「ええっ!?それじゃあリィンさん達も……!」

「……ちなみに何故二国がエレボニアの存亡をかけた試練に学生である彼らに受けさせる事にしたのか、理由は伺っていないのでしょうか?」

アリシア女王の答えを聞いたアルフィン皇女は驚き、レクター少尉は戸惑いの表情で尋ねた。



「ヴァイスハイト陛下から”Z組”の皆さんに対する”詫び”代わりだと伺っております。」

「え……」

「私達に対する”詫び”ですか?」

「なにそれ。」

「一体何に対する”詫び”なのでしょうか?」

クローディア姫の答えを聞いたエマは呆け、ラウラとフィーは不思議そうな表情をし、トワは戸惑いの表情で尋ねた。



「詳しい話は伺っておりませんが、かつて”Z組”の皆さんの成長に関わった者として皆さんの”大切な約束”を知らなかったとは言え土足で踏み込み、台無しにした”詫び”だと仰っておりました。」

「それってもしかして………」

「オルディーネの件か……」

(”黄金の戦王”だったかしら……随分と”器”が大きい皇帝みたいね。学生の”約束”を台無しにしただけでそんな機会(チャンス)まで与えるんだから。)

(ええ……でも私達にとっては願っても無い展開ね。)

アリシア女王の話を聞いたゲルドは目を丸くし、アンゼリカは複雑そうな表情をし、セリーヌの小声にエマは静かな表情で頷いた。



「父上、”試練”の内容を考えますと”アルノール家”の代表者は私が適任かと思いますので、恐れながら私がアルノール家の代表者として士官学院の皆と共に”試練
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