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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第157話
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うか?」

説明を聞き終えたクローディア姫は考え込み、アリシア女王はユーゲント三世達を見回して尋ねた。



「え、えっと、それは……」

「―――シュバルツァー卿のご子息であるリィン・シュバルツァー殿はメサイア皇女殿下のお母上であられるマルギレッタ皇妃に婚姻の許可を頂く為に現在メサイア皇女殿下と共にクロスベル帝国の首都、クロスベル市に入国中でございまして。また、ルクセンベール卿の妹であられるセレーネ嬢はルクセンベール卿に婚姻の許可を頂く為にバリアハート市にいらっしゃっている為、この場にはおりません。」

アルフィン皇女が答えに詰まっている中レクター少尉が静かな表情で説明し

(はわわっ!?)

(全部正直に答えているけど大丈夫なのかしら?)

(……この場合下手に隠すより、正直に答えた方が良いと判断したのかもしれないね。)

(ええ………嘘が判明し、それを理由に口利きを断られる訳にはいきませんものね……)

説明を聞いたトワは慌て、セリーヌの疑問に答えたアンゼリカの小声にラウラは頷き

(問題はリベールがそれに関してどんな反応をするかだね。)

(はい……その、ゲルドさん。”予知能力”で何かわかりませんか……?)

フィーの言葉に頷いたエマはゲルドに尋ねた。

(…………”試練”を越えれば大丈夫よ。)

(ふえっ……?し、”試練”……?)

(それは一体どういう事だ?)

ゲルドの答えを聞いたトワは戸惑い、ラウラは不思議そうな表情で尋ねたが

(……すぐにわかるわ。)

ゲルドは静かな表情で答えを誤魔化した。



「なるほど…………――――どうやらリウイ陛下とヴァイスハイト陛下の予想通りの展開になっているようですね。」

するとその時アリシア女王の口から予想外の話が出た。

「え…………」

「……それは一体どういう事でしょうか?」

アリシア女王の答えを聞いたプリシラ皇妃は呆け、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。

「その……実はメンフィルとクロスベルはエレボニアが滅亡を阻止する為に、リィンさんとアルフィン殿下達の婚約を理由に情状酌量を求める事まで想定しているんです。」

「ええっ!?そ、その……もしかしてリベール王国もその件について何か言い含められているのでしょうか……?」

「………………」

クローディア姫の答えを聞いて驚いたセドリック皇子は表情を青褪めさせ、ユーゲント三世は重々しい様子を纏って答えを待っていた。



「……私達リベールはメンフィルとクロスベルよりエレボニア皇族の方と”有角の若獅子”の皆さんに”試練”を受けて頂き、その”試練”を無事越える事ができれば貴国の嘆願を受けて頂きたいという要請をされ、その要請に
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