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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第155話
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クレア大尉は片手で頭を抱えて疲れた表情で溜息を吐いた後誰もが見惚れるような微笑みを浮かべながらも背後には雪山で吹き荒れる吹雪(ブリザード)の幻が見えるかのような雰囲気を纏ってツーヤを見つめ、その様子を見守っていたセレーネ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「ア、アハハ……別に構いませんよ。―――それで話を戻しますが一つだけ”試練”を受けて頂きます。それをクリアすれば、あたし――いえ、メンフィル帝国がリィンさんとセレーネの婚約を正式に認めた事になります。」

「え……」

「へっ!?し、”試練”!?」

「何故でしょうか?ルクセンベール卿はお二人の関係を認めているとお聞きしましたが。」

気を取り直したツーヤの言葉を聞いたセレーネは呆け、エリオットは驚き、クレア大尉は戸惑いの表情で尋ねた。



「実はメンフィルとクロスベルは皆さんが”エレボニアが国として生き延びる方法がある事に気付いて、それを実行しようとしている事にも予め想定しています”。」

「あ、予め想定していたって……」

ツーヤの話を聞いたマキアスは信じられない表情をし

「――少し考えれば予想できる事です。皆さんの元にはエレボニア、メンフィル、クロスベルの皇族の一員が揃っています。”戦争回避条約”の期間以内に内戦が終結できず、エレボニア帝国全土が制圧されてしまい、それでもなお諦められない皆さんがエレボニアを救う為にその方法を取るかもしれないとヴァイスさん――――ヴァイスハイト皇帝が予想していたんです。」

「ええっ!?ク、クロスベルの皇帝がそこまで予想していたの!?」

「ほえ〜……”黄金の戦王”の凄さは知っていたけど、まさかそこまで凄いなんてね……」

「”黄金の戦王”……どうやら評価を改める必要がありそうですね。……と言う事はリィンさん達にも”試練”が待ち受けているのですか?」

ツーヤの説明を聞いたエリオットとミリアムは驚き、ある事に気付いたクレア大尉は真剣な表情で尋ねた。



「はい。ヴァイスハイト陛下とリウイ陛下がそれぞれクロスベル市のある方達とリベール王国のアリシア女王陛下達に皆さんが訪ねて来たらそれぞれ”試練”を与えるように要請し、承諾してもらいました。」

「なっ!?リベールにまで!?」

「オレ達がリベールを頼る事にまで気付いていたのか……?」

予想外の話にマキアスは驚き、ガイウスは目を丸くして尋ねた。

「メンフィルとクロスベルの両国に口利きしてもらえ、二国が応じる可能性がある国家や組織で適格なのはリベールしか存在しませんので。」

「……まさかそこまで予想されていたとは……という事はその”試練”をクリアできれば、それぞれ私達の頼みに応じて頂けるのですか?」

ツーヤの
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