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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第154話
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〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜



「フフ、リィン君の今後については彼女達に任せるとして…………――――まだ問題は残っているよ。」

「”問題”……?」

「お、お兄様?一体何の問題が残っているのでしょうか?」

オリヴァルト皇子の言葉を聞いたゲルドは不思議そうな表情をし、アルフィン皇女は戸惑いの表情で尋ねた。



「まず一つはメンフィルとクロスベルにどうやって交渉のテーブルに就いてもらうかだ。」

「………帝国全土が制圧された事により、近日中に滅亡する可能性が高い国の要請に二国が応じる可能性は非常に低いと言っても過言ではありません。」

「恐らく私達――――エレボニア皇家の嘆願にも応えないだろうね。少なくても第三者である他の国家や組織に口利きしてもらう必要があるだろう。」

「それは…………」

レクター少尉やクレア大尉、オリヴァルト皇子の説明を聞いたリィンは辛そうな表情をし

「問題はどこが二国に口利きをして、二国がそれに応じてくれるかだよね〜。」

「メンフィルとクロスベルによる二大国侵攻に対する他の国家や組織の反応を考えると今のエレボニアは”四面楚歌”と言ってもおかしくない状況ですものね……」

ミリアムは真剣な表情で考え込み、エマは不安そうな表情をした。



「口利きの件についてだが……私はアリシア女王陛下達――――リベール王国に口利きを頼もうと思っている。」

「リベールにですか!?」

「リベールは”不戦条約”を提唱した事により”クロスベル問題”の緩和に貢献した上、メンフィルとは同盟を結んでいる国……確かにリベールが口利きをすれば二国も交渉のテーブルに就く可能性は出てきますが……」

「二大国侵攻の件について沈黙していたリベールが応じてくれるでしょうか?」

「それにリベールは”百日戦役”の件がありますし……」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたマキアスは驚き、ユーシスは真剣な表情で考え込み、ラウラは複雑そうな表情で尋ね、アルフィン皇女は辛そうな表情をした。



「正直わからない。だが二大国侵攻の件と今回の件は”別の件”になる。それに私自身、その気になれば人や国も誇り高くあれる事を教えてくれ……多くの出会いによって、エステル君を始めとした信頼できる”仲間”との”絆”を結んだ国であり、私の図々しい願いをも聞いてくれたリベール王国に恥を忍んででも、リベールの慈悲深さと誇りに賭けてみたいんだ。」

「お兄様…………」

「……ま、いい選択だと思いますよ。アリシア女王陛下もそうですが、クレアと同じ生真面目ですがアリシア女王陛下に似て慈悲深い王太女殿下でしたら、かつての”リベールの異変”時に苦楽を共にした仲間である殿下の願いを無下にしないと思
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