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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第154話
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いますよ。」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたアルフィン皇女は驚き、レクター少尉は静かな笑みを浮かべ
「レクターさん?その言い方だと、まるで私が優しくないように聞こえるのですが。」
「おお、コワ……別にそんなつもりで言った訳じゃないぜ?てかお前、男ができた影響なのかやっぱり変わったな♪」
微笑みを浮かべるクレア大尉に視線を向けられたレクター少尉はわざとらしく肩をすくめた後からかいの表情でクレア大尉を見つめた。
「なっ!?それとこれとは関係ありません!」
レクター少尉の言葉を聞いたクレア大尉は顔を真っ赤にして反論し
「確かにそれはあたしも思ったわねぇ?リィン、一体どうやってその女を口説き落としたのかしら?」
「う”…………」
「サラさん!」
そして口元をニヤニヤさせて冷や汗をかいているリィンに問いかけたサラ教官を睨んだ。
「ア、アハハ……えっと………レクター少尉。もしかしてクローディア殿下と顔見知りなのですか?」
「何だかまるでリベールのお姫様の事を良く知っているように聞こえるよね?」
一方ある事が気になっていたエリオットは不思議そうな表情をし、フィーは尋ね
「そだよ〜。レクター、任務の為にリベールの”ジェニス王立学園”にいたから、その時に身分を偽って入学したクローディア姫とも知り合いになったんだよ〜。確か先輩と後輩の関係だっけ?」
「おう。ってか、勝手に人の過去をペラペラと話すなよな……」
「ええっ!?レクター少尉がリベールのジェニス王立学園に!?」
「”任務”って……だから君はいい加減もう少しオブラートに包む言い方を覚えたまえ。」
ミリアムとレクター少尉の会話を聞いたアリサは驚き、マキアスは疲れた表情で指摘した。
「二国への口利きの件はそれでいいとして……殿下、その口ぶりだと他にも問題があるのですか?」
「ああ。一番肝心な問題……――――リィン君と結婚する相手――――つまりアルフィン達の親族から正式に婚約の承諾を取れていない事だ。」
「え?でも、姫様とセレーネは親族の方達から承諾してもらっているも同然の状況ですが……―――あ。」
アンゼリカの質問に答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたエリスは不思議そうな表情をしたがある事に気付いてメサイアを見つめ
「……メサイアの”親族”から正式な承諾を貰っていない事ね。」
ゲルドは静かな表情で呟いた。
「その通り。アルフィンは元々”救済条約”の件がある上、父上達にも事情を説明すれば恐らく承諾するだろう。セレーネ君に到ってもバリアハートにいるツーヤ君に事情を説明して、正式に証明してもらう事も容易だと思う。だが問題は……」
「メサイアさんの親族にあたる
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