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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第153話
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アルフィン皇女殿下達の”身分”……?」
「一体どういう事だ?」
レクターの答えを聞いたエリオットは戸惑い、ガイウスは不思議そうな表情をした。
「―――アルフィンは言うまでもなくエレボニアの”皇族”だ。そしてセレーネ君は養子とは言え、メンフィル皇族の一員。そこで君達に聞くがクロスベルの皇帝となったヴァイス――――ヴァイスハイト・ツェリンダー皇帝の娘であるメサイア君は今はどんな身分になるかな?」
「へ?………………ああっ!?」
「……現クロスベル皇帝の娘であるメサイアはクロスベル皇族の一員という事になります。そして、各国の皇族である殿下達がリィンと婚約をすれば……」
オリヴァルト皇子の問いかけを聞いたマキアスは呆けた後何かに気付いて驚きの表情で声をあげ、ラウラは真剣な表情でメサイアを見つめた後リィン、セレーネ、アルフィン皇女を順番に見回した。
「ア、アハハ……私にもわかりましたわ。―――つまり私とセレーネさん、そしてアルフィン皇女がリィン様と結婚するか婚約を結ぶ事で、エレボニア、メンフィル、クロスベルの三国の皇族がリィンさんを介して婚姻を結んだ事になり、それを理由にメンフィルとクロスベルに情状酌量を求めるのですね?」
その時答えに気付いたメサイアが冷や汗をかいて苦笑しながらオリヴァルト皇子達に問いかけ
「フッ、その通り♪」
オリヴァルト皇子が笑顔で答えた。
「な、なななななななななっ!?」
「はわわわわわっ!?で、でも確かにその方法ならエレボニアが国として生き延びれるかも……」
「まさかここに来て兄様の”そう言う所”が役に立つなんて……」
「うふふ、まさかわたくし自身が結婚する為の最初の方法が鍵となるなんて、驚きましたわ♪」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアリサとトワは混乱し、エリスは疲れた表情をし、アルフィン皇女は嬉しそうな表情をし
「え、え〜っと……この場合なんて言えばいいのかな……?」
「フフッ、ハーレムを築く事で国を救うなんて、脱帽したよ。」
「クスクス……だから言ったでしょう?みんなも絶対驚くって。」
「ア、アハハ……リィンさんらしいと言えばらしいですね……」
「そ、そうですわね……確かにお兄様ならではの方法ですわね……」
「もはや呆れを通り越して感心に値するわね……」
ジョルジュは表情を引き攣らせ、アンゼリカは口元をニヤニヤさせ、ゲルドは微笑み、エマとセレーネは苦笑し、セリーヌは呆れた表情でリィンを見つめた。
「リ、リィン……君って奴は……」
「でもその方法でエレボニアが国として生き延びれるかもしれないから、僕達は何も言えないよね……」
「フッ、まさにエレボニアの”英雄”だな。」
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