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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
幕間二 〜三国の試練〜 第152話
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たリィンは不思議そうな表情をし、アリサは戸惑いの表情で尋ねた。
「だって……私は”こうなる事がみんなが士官学院を奪還する作戦が始まる少し前に見えていたけど、学院を取り戻したばかりのみんなに辛い思いをして欲しくなくて今まで黙っていた”の……!ううっ……」
「ええっ!?そ、それって……!」
「……”予知能力”か。」
「ま、歴史に残ってもおかしくない凄まじい的中率を誇る”予知能力”を持つアンタなら”今の未来”が”見えて”もおかしくないわね。」
「ゲルドさん……」
涙を流して声を上げたゲルドの言葉を聞いたエリオットは驚き、ガイウスは複雑そうな表情をし、セリーヌは静かな表情で呟き、エマは辛そうな表情で泣き続けるゲルドを見つめた。
「…………―――――すまない、ゲルド。」
「え……?」
泣き続けていたゲルドだったがリィンに声を掛けられると泣き止んで呆けた表情でリィンを見つめた。
「俺達はゲルドがどれ程辛い思いをしているか知らずに、悲願を果たした事を喜んでいたんだ。あの時俺達が士官学院の奪還の報告を聞いたクレア大尉達の様子がおかしいと思っていた時に、俺達を気遣ってわざと嘘の推測を口にしたシグルーン中将の言葉に頷いたのも俺達に辛い現実を知らせない為だろう?」
……色々と疑問に思う事はあるかもしれませんが、クレア大尉が仰ったように明日になればわかるのですから、今は悲願を果たした事を素直に喜ぶべきだと思いますわよ。
うん……それにもしかしたらみんなの為に、難しい話は明日にしてくれたのかもしれないよ……?
「あ…………」
「あの時悲願を果たした兄様達を何故辛そうな表情で見つめていたのか、ようやくわかりました……」
昨日のカレイジャスのブリッジでの出来事を思い出したアリサは呆け、エリスは辛そうな表情でゲルドを見つめた。
「だから謝らせてくれ。――――すまない。ゲルドは俺達の為に黙っていたのに、俺達は目の前の勝利に喜んでいてゲルドの気持ちに気付かなかったのだから……そしてお礼を言わせてくれ。―――ありがとう、俺達の為に今まで辛い思いを必死に隠して黙っていてくれて。」
「リィン……………ううん、お礼を言いたいのは私の方よ……それに、まだ”希望の未来”は残っているわ……!」
リィンの心遣いに心を打たれたゲルドは涙を流した後涙を拭い、決意の表情で答え
「何?」
「”希望の未来”ってどういう事?」
ゲルドの答えを聞いたユーシスは眉を顰め、アリサは不思議そうな表情で尋ねた。
「フッ、ゲルド君の言う通り、まだ私達にはエレボニアが”国”として生き延びる”希望の未来”の可能性が残されているよ。」
するとその時オリヴァ
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