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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
幕間二 〜三国の試練〜 第152話
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にとって大切な家族のクロチルダさんもだ!」

「リィンさん………」

その時怒りの表情で声を上げたリィンの様子をエマは驚きの表情で見つめ

「あのバンダナ男はともかく、よくヴィータまで助けようって気になるわね?アンタの妹とアルフィン皇女を誘拐するように仕向けた張本人よ?」

セリーヌは目を丸くしてリィンを見つめて尋ねた。



「……確かにクロチルダさんはアルティナに二人を誘拐するように命じた。でも、だからと言って命を奪う程の罪を犯したとはとても思えない……!」

「リィンさん……ありがとうございます。そのお気持ちだけで十分です……」

「エマ、貴女がそんな弱気な事を言ってどうするのよ……!」

リィンの答えを聞いて寂しげな笑みを浮かべるエマをアリサは真剣な表情で指摘し

「………エリス、殿下。すみません。二人の誘拐を指示したクロチルダさんは確かに許せませんが、だからと言って彼女の命を奪う事はどうしても俺は許せません……」

「兄様……私の事はお気になさらないで下さい。それに私もそこまでする必要はないと思っています。」

「はい。確かに彼女も罪を償うべきですが、だからと言ってそんな簡単に命を奪うべきではありません。」

「フフ……リィンは私の事を”優しい”っていうけど私より、リィンの方が優しいわ……」

リィンに謝罪されたエリスとアルフィン皇女はそれぞれ静かな表情で答え、ゲルドは微笑みながらリィンを見つめた。



「だけど実際の所、どうするつもりだい?二人は世間から見たら、立派な”犯罪者”だよ?―――それも、”極刑”が降される程の相当重い罪を犯した。まさかとは思うけど二人が拘禁されている場所を襲撃して二人を助けた後どこかへと逃がすなんて馬鹿な考えはしていないよね?もしそんな事をしたら君達も立派な”犯罪者”だし、最悪君達の家族まで責任を問われる事になる。犯罪を犯し、家族にまで迷惑をかけてまで二人を助けるつもりなら私は反対だし、もし実行するつもりならレン君達に密告して”力づく”でも君達を止めさせてもらうよ。――――君達の未来を大切に思う先輩としてね。」

「……その必要はないわ。もしそんな事をしようとするなら、さすがにあたしも反対するし、力づくでも止めてみせるわ。この子達の担任教官としてね。」

「ッ!!」

「アンちゃん……サラ教官…………」

アンゼリカとサラ教官の言葉を聞いたリィンは辛そうな表情で唇を噛みしめ、トワは悲痛そうな表情をし

「一応言っておくけど、バリアハートで不当な理由で拘束されたマキアスの時と違って、二人はそれぞれ拘束されて当然の”重罪”を犯した”犯罪者”よ。あんた達もそのくらいの事はわかっているでしょう?さっき、アンゼリカが言ったようなあの二人を助ける為
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