機動戦艦ナデシコ
1341話
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違いした可能性も捨てきれないんだろうが……
「貴方が誰であろうと構いません。酒は飲んでも飲まれるなという言葉をご存じないのですか? 全く、見苦しい」
う゛っ……あやかの言葉は、少将だけではなく俺にも突き刺さる。
何度も酒を飲んで暴走した実績があるだけに、何も言い返す事が出来ない。
そんな俺の様子を、隣の円は苦笑を浮かべて笑っていた。
「ふふっ、アクセル君には確かに痛い一言かもね。……それで、どうする? 大きな騒ぎになる前に止めた方がいいと思うけど」
「止めた方がいいのは間違いないだろうけど、俺が出て行くと色々と不味くないか?」
俺はシャドウミラーの代表であり、その俺が出て行って騒ぎを大事にしてしまえば、連合軍とシャドウミラーの関係は間違いなく悪化する。
少なくても、傍から見ている者達にとっては連合軍が面白くなさそうだと思い込んでもおかしくはないだろう。
「けど、このまま放っておくとこの会場が火の海になるわよ? それともあやかだから、氷の彫像かしら?」
あやかは基本的にどんな属性の魔法も満遍なく使いこなす。
こういうタイプは、良く言えばオールマイティー、悪く言えば全てにおいて中途半端って事になるんだが、あやかの場合はそれに当て嵌まらないんだよな。
元々の能力の高さもあるんだろうが、オールマイティーを1歩前に進めた万能とでも呼ぶべき能力になっている。
その中でも特に得意なのは、氷の魔法だ。
これは、あやかの魔法の師匠が氷の魔法を得意とするエヴァだった事に影響する。
ともあれ、俺の従者4人……あやか、千鶴、円、美砂の中でもっとも攻撃魔法に秀でたのがあやかだ。
ちなみに、純粋な攻撃手段となると純炎の涙というアーティアファクトを使って炎を自由自在に生み出せる円が上がる。
そんな俺達の視線の先では、酔っ払いの少将があやかに向かって散々に怒鳴り散らしていた。
勿論あやかの方も言われっぱなしという訳ではなく、寧ろ存分に言い返す。
連合軍の方でも、このままでは色々と不味いというのは理解しているのだろう。何人かのお偉いさんが色々と指示を出し始めている。
そうして、やがて何人かの軍人がその場へと向かい、同時にシャドウミラー側からもムウが姿を現す。
アウルやイザークじゃなくて良かったと言うべきか。
スティングも何だかんだと仲間思いだけに、あやかと敵対しているあの男に対してはどんな手段を取るか分からないしな。
「うるせえっ! 俺に命令する気か!?」
そんな怒鳴り声が周囲に響く。
仲間に窘められた男が、仲間の手を振り払ったのだ。
「大体、こいつらを本当に信用していいと思ってるのかよ! こいつらが木星蜥蜴の正体じゃないって保証はどこにもないんだぞ! 地球を侵略す
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