第37話
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害もないようだし、今の内に中に入って―――」
そしてアドルが提案をしたその時!
「………待って下さい。」
「………っ…………この気配は………!」
「………………………これは……………」
リースが制止し、ある気配を感じ取ったティオは身体をすくめ、フィーナは不安そうな表情をして呟いた。
「へ………みんなどうしたの?」
リース達の様子に気付いたエステルは首を傾げて尋ねた。
「………間違いない。これは冥府の匂い………どんどん強くなっている………」
「なっ………!?」
「………来るとしたらやはり魔法陣か!?」
そしてリースの言葉を聞いたエステルは驚き、アドルは仲間達と共にお互いの背中を守りながら武器を構えて真剣な表情で言った。
「いえ、これは……………」
「――――上です!」
アドルの推測にリースは考え込んだその時、エクリアが警告した。するとエステル達の頭上から大型の蜘蛛が3匹降りてきて、敵達に気付いたエステル達はその場を飛びのいた!
「な、な、な………!」
「……どうやらこいつらが次の星層へと行く道を阻む門番のようだね………」
「蜘蛛か………!」
「うふふ………なかなかの迫力ね。」
敵達を見たエステルは口をパクパクさせ、アドルとリシャールは真剣な表情で呟き、レンは不敵な笑みを浮かべていた。
「悪夢の紡ぎ手ども。迷宮に迷い込んだ魂を喰らう恐るべき三姉妹。聖典に記された七十七の悪魔の眷属、”暴食”のアルケニー!」
「この禍々しさ………あれが本物の悪魔なわけね。」
「……行く手を阻むのなら斬り払うだけ!行こう!」
リースの説明を聞いたエステルは敵達を警戒し、アドルは決意の表情で言った。
「ええ………!」
「ラグタス、お願いします!」
「うむ!”懲罰部隊”の長、”能天使”ラグタス、参る………!」
アドルの言葉にリースは答え、ティオはラグタスを召喚した!
そしてリース達は戦闘を開始した…………!
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