第37話
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る人物の事を思い浮かべていた。
「し、しかし…………この状況そのものは我々の望んでいるものではあり得ないと思うんだが………」
「そうなの。第一私やナユタはここにいる人たちの事を知らないの。」
一方ユリアとノイは反論した。
「もちろんそうでしょうね。でも………レンたち以外の誰かなら?」
「あ…………」
「もしかして………」
しかしレンの説明を聞いたユリアとノイも察しがつき
「私達以外の誰かがこの世界の在り方を望み、そしてその通りになっている………つまり、そういうことですね。」
クローゼが続きを答えた。
「うふふ………やっと辿り着いたみたいね。もともと”輝く環”は人の願いを叶えるための至宝だったそうね?それが失われた今、何がそれを可能にしているのかレンにもわからないけれど…………その”誰か”っていうのはほぼ明らかなんじゃないかしら?」
「”影の王”………」
「そう、そしてその人は最初から”影の国”にいたわけじゃない。最初からいたのは女の幽霊の方みたいね。幽霊さんはこの場所で”影の国”を見守ってきたけど………”影の王”さんがやってきて彼女の力を奪って好き放題し始めた。そして”影の国”は”影の王”さんの望むままにどんどん作り替えられていった……――――そんな所じゃないかしら?」
「す、すごいレンちゃん………」
「ミント達、全然わからなかったのに、ちょっと聞いただけでそこまでわかるなんて………!」
「………さすがだね。」
「あんたってば………よくそこまで考えつくわね。」
「ウム!さすがは余の妹だ!」
レンの推測を聞いたティータとミントははしゃぎ、ツーヤは微笑み、エステルは苦笑しながら感心し、リフィアは自慢げに胸を張って頷いた。
「フフ………これは参った。まさか現時点の情報でそこまで読み解けるとはねぇ。」
「レン………あなたはやっぱりあなたは全ての事において天才ね。」
「キャハッ♪エヴリーヌも鼻が高いよ♪」
オリビエは感心し、プリネは微笑み、エヴリーヌは喜んでいた。
「もう………このくらいその気になればお姉様達にだってわかるはずよ。エステルと長い間一緒にいた影響でニブさが移ったんじゃないの?」
「あ、あんですって〜!?」
一方感心されたレンは溜息を吐いた後呟いた言葉を聞いたエステルはジト目で睨んだ。
「フフ、それはないと思うわ。」
「クスクス………」
「やれやれ………」
そしてプリネは微笑みながら答え、ティータも微笑み、シェラザードは笑顔で2人の様子を見ていた。
「でも、どうやら”影の王”さんはレンみたいにゲームが大好きみたい。お姉様達も手伝っているし、パパ達を探す為にもレンが手助け
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