第37話
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マ)”か………うふふ、よく言ったものね。」
「え………」
「もしかして……何かわかったのかい?」
納得している様子のレンの言葉を聞いたリースは驚き、ヨシュアは尋ねた。
「うふふ、わかったっていうほど確信はないんだけど………でも、大佐さんと姫将軍さんの話を聞いてひとつ見えてきたことがあるわ。姫将軍さん、実は見えた部分があるんじゃないのかしら?」
「私の………?」
「……………」
レンの言葉を聞いたリシャールは首を傾げ、エクリアは静かな表情でレンを見つめていた。
「ええ、たしかにレンもあの白い光に包まれたんだけど………大佐さんと姫将軍さんは、その時着ていたのはその黒い軍服とカルッシャの将軍服じゃなかったのよね?」
「(だから大佐じゃ………まあいいか。)ああ、その時に着ていたのは普通のシャツにスラックスだった。」
「私はここにいるマリーニャ達と同じメイド服です。」
「うふふ、それじゃあ姫将軍さんと似たような質問になっちゃうけど………2人ともそれぞれの服にすごく思い入れがあるんじゃない?」
「え……」
「………っ…………」
レンの質問を聞いたリシャールは驚き、エクリアは辛そうな表情をした。
「未練があるのに切り捨てなくてはならない………そういった過去の(もの)の象徴じゃないのかしら?」
「…………………ああ、その通りだ。」
「…………はい…………私も同じ答えです…………」
「リシャールさん…………」
「……………………当然だろうな。」
リシャールの答えを聞いたクローゼとユリアは心配そうな表情で見つめ、ミュラーは重々しく頷き
「エクリア母様〜?どうしてそんなに悲しそうな顔をするんですか〜?」
「何か心当たりがあるのですか?もしあれば、私達に相談してくれてもよかったのに………」
「全くじゃ。もうわらわ達はかなりの年月を共に過ごしているというのに、”第一使徒”であるお前がわらわ達に隠し事をするとは何事じゃ。」
「まあまあ。事情はあたしもわからないけど、エクリアにも昔誰にも話したくない何かがあったのよ。」
一方サリアとシュリはエクリアを心配し、レシェンテは若干憤慨した様子で尋ね、マリーニャはレシェンテを宥めていた。
(やはりエクリア様はあの時の事をまだ…………)
そしてティナは”幻燐戦争”のある出来事の事を思い出し、心配そうな表情で見つめていた。
「そして、この世界に呼ばれた時、2人はその服をまとって現れた。うふふ、それは一体何を意味しているのかしらね?」
「…………未練が現実のものとして実体化した…………」
「それはすなわち、この”影の国”は人の想念によって変容する事。」
「あ…
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