第36話
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明はするからとりあえず離れてくれないかな?その………さすがに恥ずかしいし。」
「!ご、ごめんなさい………!」
そしてアドルの言葉を聞いたフィーナは自分の状況を思い出して顔を真っ赤にした後、アドルから離れた。そしてリース達はフィーナに状況を説明し、初対面の者達は自己紹介をし合った。
「アドルさんの世界の”女神”ですか………確かにフィーナさんから漂う霊圧からして、そんな気はしていたのですが………」
「”神”自身が二柱も集まるなんて普通、ありえないわね………」
「まあ、わらわに比べれば力はイマ一つのようじゃがな。」
「あんたは規格外すぎるのよ………」
フィーナがアドルの世界の女神と知ったリースは驚き、シェラザードは疲れた様子で溜息を吐き、自慢げに胸を張っているレシェンテの言葉を聞いたマリーニャは呆れた様子で呟いた。
「………私自身今の状況に戸惑っているけど………それでもこうしてアドルさんと会えたんだから、今の状況に凄く感謝しています。」
「フィ、フィーナ……」
(あの様子だと2人は恋仲のようだね。)
(ええ………確かあの冒険日誌の主人公―――アドルさんは最後まで結婚しませんでしたけど、その理由はこういう理由だったんですね………)
(モチのロンよ!フィーナは世界を守る為にアドルさんと別れたんだから!うんうん、やっぱりあたしの勘は間違ってなかったわね!)
一方幸せそうな表情のフィーナの言葉を聞いたアドルは表情を赤らめ、その様子を見たジョゼットとクローゼは微笑ましそうに小声で会話し、エステルは2人の言葉に頷いた後、微笑ましそうに2人を見つめていた。
「それでフィーナ………これから君はどうするんだい?」
「勿論、私も手伝います。元の世界に帰り、役目に戻る為もあるけど、それに何よりアドルさんと一緒に冒険が出来るんですもの。」
そしてアドルに尋ねられたフィーナは優しい微笑みを浮かべて答えた。
「フィ、フィーナ………気持ちは嬉しいけど、君、戦えないんじゃ………」
「フフ………これでも”女神”ですから。争いは本当は嫌ですけど攻撃魔法もある程度使えるし、治癒や補助なら皆さんをサポートできます。だから、心配しないで下さい。」
「(まあ、同じ有翼人のエルディーンさんもかなり強かったから大丈夫………なのかな?)………わかった。ただし、無茶だけはしないでくれよ?できるだけ君の事は守るけど、それでも間に合わない時があるかもしれないし。」
「はい、お願いします。」
アドルの忠告にフィーナは頷いて答えた。
「えへへ、よろしくね!あ、そういえば結局あたしの予想は当っていたようね、アドルさん♪」
「う………」
からかうような表情のエステル
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