第36話
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間の運送会社なんかやっている。似たような立場なんじゃないの?」
「それは……」
「ま、大切なのは過去じゃない。現在と未来ってことでしょう。」
「そうですよ!リシャールさんの剣があれば私達もすごく助かりますし………ここは是非、ご協力をお願いします!」
オリビエの言葉を聞いてもまだ納得していないリシャールにジョゼット、ジン、アネラスはそれぞれ納得させる言葉を言った。
「………アネラス君。」
「って、アネラスさん。何気に大佐と知り合いだったりするの?」
「あ、えへへ………この前、カシウスさんと会った時にちょっとあって。」
「へ、父さんと?」
アネラスの話を聞いたエステルは驚いた。
「―――話を伺っている限り、あなたの協力を拒む理由はどこにもなさそうですね。むしろ是非とも力になって頂ければと思います。何でしたら、星杯騎士団への協力という名目でも構いません。いかがでしょうか?」
「…………………解った。どうかよろしくお願いする。」
「やった!」
「ふふ………良かった。」
「よろしくお力添えください。」
「”剣聖”直伝の抜刀技………どのような剣技なのか見せてもらうぞ?」
「………よろしければ後でどのような抜刀なのか見せて下さい。もしかしたらあたしの抜刀技に組み込めるかもしれませんので。」
そしてリースの言葉を聞いてようやく納得したリシャールを見たエステルは喜び、クローゼとユリアは微笑み、リフィアは不敵な笑みを浮かべ、ツーヤは静かな表情で言った。
「はは………期待に沿えればいいのだが。それはともかく………一つ、確認したいことがある。」
「………何でしょうか?」
「私達全員、ほぼ同時刻にいきなり白い光に包まれてこちらに飛ばされてきた………―――その時の格好は皆、そのままなのだろうか?」
「へ………」
リシャールの疑問を聞いたエステルは何のことかわからず、首を傾げたが
「!そういえばリシャール殿………退役されたはずなのにどうして情報部の軍服を?」
「あ………」
「ふむ、そういうことか………察するに、白い光に包まれた時、貴方は別の格好をしていたのだな?」
何かに気付いたユリアの言葉にエステルも気付き、ミュラーは頷いた後静かに尋ねた。
「…………お察しの通りだ。現在、私はルーアン市で事務所を構えているのだが………そこでかつての軍服に袖を通したことは一度もない。白い光に包まれた時もシャツにスラックスという普通の出で立ちだったはずだ。」
「それは………確かにおかしな話ですね。今までにないパターンなのかもしれません。」
「はっ、もしかして………あの”影の王”君が『やっぱり大佐には軍服だよ
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