第34話
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きの表情で呟いた。
「………と言ってもリベールはともかく、メンフィルは我々――”封聖省”や”星杯騎士団”を脅迫したようなものでしたが。」
「きょ、脅迫!?何それ!?リウイの奴、教会の人達に何を言ったの?」
リースの話を聞いたエステルは驚いてリースに尋ねた。
「『―――我が戦友にして恩人、さらに新たなメンフィルを創る人物であるエステルやその娘、ミントに危害を加えたのならお前達――七耀教会の”裏”の部分―――”封聖省”や”星杯騎士団”の実態を大陸中に白日の下にさらし、さらに全戦力を持ってお前達を滅する。その時は”剣聖”も黙っていない事を覚えておけ―――』………以上が使者として来られたファーミシルス大将軍の伝言です。」
「い、いくらなんでもそれはさすがに脅し過ぎでしょ……もうちょっと穏便なやり方ぐらい、あるでしょーに………」
「メンフィルの全戦力どころか先生、それにもしかしたらアーライナ教まで敵に回るのを想像したら、誰だって頷くわよ………」
リースの説明を聞いたエステルは呆れた様子で溜息を吐き、シェラザードは疲れた様子で溜息を吐いた。
「………まあ、それがなくてもミントさんやニルさん、そして”蒼翼の水竜”の存在がありましたから元々エステルさんの”外法”認定は撤回される所だったんですが。」
「へ?」
「ほえ??」
「あら、どうしてかしら?」
さらに続けたリースの説明を聞いたエステル、ミント、ニルは首を傾げた。
「………ニルさんは天使の中でも中位の位階である”力天使”。それに教会の定義で言えば竜は神聖な生物で、特にミントさんは私達のように人型に変化している竜。そのような竜はもはや”神の使い”と定義されてもおかしくありません。………以上のように私達より高位の神聖な方達がエステルさんを見守っているのですから、ただの人間である私達がそれを無視するわけにもいきませんし。」
「あ、あはは………」
「えへへ………さすがにそれはちょっと言い過ぎだよ〜。」
「そうだよね………だとするとあたしも同じになっちゃうし………」
「フフ、まさかそのような理由でニルの存在が役に立ったとはね。」
そして理由を知ったエステルは苦笑し、ミントは恥ずかしそうに笑い、ミントの言葉にツーヤは頷き、ニルは微笑んだ。
(………我も”聖獣”として崇められているのだがな………)
(あはは、永恒達の場合はユイドラ限定だから仕方ないよ。)
(フフ、彼も今までユイドラの人々を守って来た”狐炎獣”としての誇りもありますから仕方ありませんよ。)
一方サエラブは唸り、サエラブの念話を聞いたウィルとセラウィは苦笑していた。
「ま、そいつはともかく
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