第34話
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の紋様が現れた時ですけど………あの方からすざましい”負”の気があふれるように噴き出ていました。普通の人間の方なら呑み込まれると思うのに………」
「うん………なんかあの時のケビンさん………以前ロレントでルシオラさんが起こした事件―――昏睡事件の時、凄く怒っていたプリネさんのお父さんに近かったよ?」
「それと私の”魔槍”に憑りつかれず、自分の力とした事ですね。正直、あれには驚きました。」
「ふむ、さすがにそれはボクも見当が付かないね。七耀教会に伝わっている法術あたりかもしれないが…………」
プリネ、ミント、リタの話を聞いたオリビエは溜息を吐いた後、真剣な表情で呟いた。
「……………………………」
一方ヨシュアは心当たりがある様子で黙り込んでいた。
「………ヨシュア?何か心当たりでもあるの?」
ヨシュアの様子に気付いたエステルは尋ねた。
「うん………そうだね。確信は持てないけど………あれは多分”聖痕”だと思う。」
「え………!?」
「それって………ヨシュアの肩に出ていた!?」
そしてヨシュアの推測を聞いたエステルは驚き、ジョゼットは真剣な表情である事を口にした。
「うん………あれは、教授が僕を制御するために深層意識に埋め込んだイメージが肉体に現れていたものだったんだ。ケビンさんのあれも同じ………ただし僕に刻まれたものよりも遥かに強力なものじゃないかと思う。」
ヨシュアが頷いて答えたその時
「………よく気付きましたね。」
リースの声が聞こえ、聞こえてきた方向に振り返るとリースとティナが現れた。
「リースさん………それにティナさん………」
「その………ケビンさんの調子はどう?」
「ええ………小康状態といったところです。」
「ですが精神にかなりの負荷がかかっていますのでしばらく身体を休ませないといけません。」
エステルに尋ねられたリースは答え、ティナが補足した。
「そっか………」
「やれやれ…………ヒヤヒヤさせてくれるわね。」
2人の説明を聞いたエステルは頷き、シェラザードは安堵の溜息を吐いた。
「しかしリースさん………精神に負荷ということはやはり………」
「ええ………お察しの通り”聖痕”です。ただし………あなたに刻まれていたものと違い、彼のそれは”原型”と言えるもの。”守護騎士”にのみ顕れると言われる魂の刻印です。」
ヨシュアの言葉を続けるようにリースは真剣な表情で答えた。
「”守護騎士”………?」
「…………………」
「ふむ、聞いたことがある。”星杯騎士団”を統率する十二名の特別な騎士たち。噂では、一人一人が恐るべき異能を持つという。」
リースの
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