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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
5章〜光と闇の迷宮〜 異伝〜遥かなる記憶 最終話〜
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してケビンは自分が育った施設――”紫苑の家”に単身で向かった。



〜紫苑の家〜



「クソ、どこぞの傭兵………いや『猟兵団』ってやつか………気配からして数は5から10………しかし何でまた教会の福音施設なんかに…………………」

紫苑の家の近くにある木に隠れたケビンは施設の門の前に見張りとして立っている猟兵達を見て舌打ちをした後、考え込み、そして

「………ぐずぐずしてたらリースやチビたちが危ない。仕方あらへん。何とかオレ一人で仕掛けるか。叩き込まれた武術と法術………役立てる時が来たみたいやな!」

決意の表情でボウガンを構えた後、行動を開始した!



〜数日後・???〜



「顔を上げろ、ケビン・グラハム。」

「……………………セルナート………教官………?」

部屋に入って来た女性の声にケビンはやつれた顔を地面に向けたまま呟いた。

「やつれたな………食事どころか、水分の補給すらロクにしていないそうじゃないか。」

「……………………………」

女性―――セルナート総長の言葉にケビンは何も答えず黙っていた。

「報告は聞いている。ルフィナのことは残念だった。だが、不幸な事故というものは往々にして起こるものだ。我々のような手合いには特にな。」

「……………………………殺して………ください…………」

「………なに……………」

顔を地面に下に向けたまま呟いたケビンの嘆願を聞いたセルナートは驚いた後、目を細めてケビンを見つめた。

「もう………オレが騎士として………やっていく意味なんてない………それどころか………生きてる………意味すらも………教官にやったら………文句はないです…………痛みを感じるヒマもなく………一思いに………やってくれそうですし………」

「解った、いいだろう―――なんて言うと思ったか?」

「……………………………」

「痛みを感じる暇もなくひと思いに殺して欲しいだと?笑わせるな。君にそんな権利があるとでも思っているのか?その血と肉を七耀の理に、魂を女神に捧げたはずの君に?」

「…………っ…………………」

責めるような口調のセルナートの問いかけにケビンは唇を噛んだ。

「クク……そんな泣き言が言えるくらいなら遠慮なく告げられるというものだ。さすがの私も今回ばかりはいささか躊躇われたからね。」

一方ケビンの様子を見たセルナートは不敵に笑った後、溜息を吐いて答えた。



「……………?………………」

「―――従騎士ケビン・グラハム。本日をもって貴公を”守護騎士(ドミニオン)”第五位に迎える。これは封聖省による決定事項であり、法王猊下もすでに承認されたことだ。」

「……………………………え
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