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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第151話(第二部終了)
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能に留めずに破壊したんですか!?」

「リィン…………」

ヴァリマールから聞こえて来た悔しそうな様子のリィンの声を聞いたゲルドは辛そうな表情をし

「あのねぇ……暴走した騎神――――巨大人形兵器をそんな”中途半端”なやり方で無力化できる訳がないでしょう?それとも何?リィンお兄さんはクロスベルに住む大勢の民達の命より、テロリ――――いえ、クラスメイトとの”約束”の方が大事だって言いたいのかしら?オルディーネが現れた場所はオルキスタワーの屋上よ。暴走したオルディーネがオルキスタワーを破壊してその結果オルキスタワーの中にいる人達もタワーの崩壊に巻き込まれて多くの犠牲者を出す可能性も考えられたし、そのまま町に飛び出て暴走を起こして更に多くの犠牲者や被害を出す可能性だって十分に考えられたのよ?しかもあの場にはクロスベル解放の為にロイドお兄さん達に協力していたリィンお兄さんにとって大切な家族のエリゼお姉さんもいたのよ?家族のエリゼお姉さんやクロスベルに住む大勢の罪なき人々の命と比べても、”C”との”約束”の方が大切だって言うのかしら?」

「それは…………ッ…………!ならせめてその時俺達を呼んでくれれば破壊する必要はなかったかもしれなかったのですよ!?」

「レンのお話は聞いていた?普通に考えて暴走した騎神相手に”破壊”ではなく”時間稼ぎ”を目的に戦うなんて相当至難な戦いになるし、そもそもオルディーネが現れたのはエレボニアではなく”他国”――――クロスベルよ?暴走したオルディーネをどうするか決めるのはリィンお兄さん達じゃなくて、ヴァイスお兄さんやロイドお兄さん達――――”クロスベル帝国”よ。クロスベルで起こった出来事だから”他国”の学生のリィンお兄さん達を呼ぶ為に時間稼ぎをする意味はない上そんな義理もないし、クロスベルが被害や犠牲を出す可能性が高いという”リスク”を背負ってまで”他国”のリィンお兄さん達が駆け付けるのを待ってリィンお兄さん達にクロスベルの脅威を任せるなんて事をしたら、それこそリィンお兄さん達がいつも言っているように”筋が通らない”でしょう?ま、恨むのならオルディーネを改造した既に死んだノバルティスっていう”蛇の使徒”とそんな人にオルディーネを預けた”C”の短慮な行動を恨む事ね。」

「……ッ……!!くっそおおおおぉぉぉぉっ!!」

「リィン…………」

レンの正論に反論できず、ヴァリマールの操縦席の中で両手で操縦席を叩いてやり場のない怒りによって悔し涙を流して声を上げるリィンを心配するかのようにアリサは辛そうな表情でヴァリマールを見つめた。



「レン君……君にはそのパテル=マテルがあるのに、暴走したオルディーネを破壊する以外で止める方法は本当になかったのかい?それにその口ぶりだと君はリィン君とクロウの”約束”
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