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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第149話
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!?」

サラ教官は怒りの表情でシグルーンを睨んで指摘した。



「―――”常任理事”を務めているリウイ陛下の皆さんへのせめてもの”情け”として”命令”されていたのですわ。悲願を果たしたその日だけは、皆さんに辛い現実を知ってほしくないという陛下の心遣いです。」

「リウイ陛下がですか!?」

「エレボニア帝国を滅亡させるメンフィル軍の総大将なのによくそんな事ができるね。」

シグルーンの説明を聞いたエマは信じられない表情をし、フィーはジト目になって呟き

「それと皆さんが士官学院を奪還した直後あたりの時間にプリネ姫の元に訪れたクレア大尉もプリネ姫に嘆願したそうですよ。せめて悲願を果たした皆さんに辛い現実を教えるのは悲願を果たした翌日にして欲しい、と。」

「ほえっ!?クレアが!?」

「も、もしかして昨日父さん達の様子がおかしかったのは……!」

「……メンフィルとクロスベルによるエレボニア帝国侵攻の件を知っていたからか……」

「そしてわたくし達を気遣ってくれていたのですね……」

「……それで戦況は今どうなっているんですか?」

シグルーンの口から出た予想外の話にミリアムは驚き、ある事に気付いたエリオットは表情を青褪めさせ、ガイウスとセレーネは辛そうな表情で呟き、マカロフ教官は真剣な表情で尋ねた。



「昨日の時点でクロイツェン州を除いたエレボニア帝国の全ての州に”大侵攻”を行い、既にノルティアとサザーランド全土は制圧した上、ラマール州も昨日の戦いによって連合の迎撃の為に大部隊を展開していた領邦軍は壊滅し、残留軍が首都であるオルディスを守っていますが……本日に一気に攻勢を仕掛け、今年中にエレボニア帝国全土の制圧を完了する予定ですわ。」

「そ、そんな………は、早すぎるよ…………」

「たった二日でエレボニア帝国全土を制圧するなんて……」

「これがメンフィル帝国の”本気”か……」

説明を聞いたトワは表情を青褪めさせ、エリスは信じられない表情をし、ヴァンダイク学院長は重々しい様子を纏って呟き

「―――父上は!?ノルティアの貴族や領邦軍の兵士達はどうなったのですか!?」

「アン……」

血相を変えてシグルーンに尋ねるアンゼリカの様子をジョルジュは心配そうな表情で見つめていた。



「ログナー侯爵は”機甲兵”に自ら搭乗し、クロスベルの”元帥”の一人―――エイフェリア・プラダ元帥に一騎打ちを申込み、その結果敗北しました。」

「そ、そんな!?あれ程降伏するように念を押したのに!?」

シグルーンの説明を聞いたアルフィン皇女は表情を青褪めさせて声をあげ

「ご安心ください、アルフィン殿下。ログナー侯爵は大怪我は負っていますが命に別状はないとの事で
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