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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第149話
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させ、マキアスとラウラは悔しそうな表情で唇を噛みしめ、ユーシスは辛そうな表情で唇を噛みしめ、フィーは複雑そうな表情で呟き、ガイウスは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「待ってください!せめて今日1日だけでも待って下さい!後少しで内戦を終結させられるんです!お願いします!」
「リィン…………」
その時ヴァリマールから必死な様子のリィンの声が聞こえ、その様子をゲルドは悲しそうな表情で見つめていた。
「――失礼。どうやら言葉が足りていなかったようですわね。私が皆さんに協力する”期間”は”
昨日
(
さくじつ
)
の時点で終えていますわよ”。」
「え…………」
「何ですって!?」
「き、”昨日の時点”って……!」
「よりにもよって士官学院を奪還する日と同じ日に期限が切れていたなんて……僕達がもっと早く太刀を完成させていれば……!」
「……シグルーン中将閣下。昨日のいつに、”戦争回避条約”によって設けられている”猶予期間”が切れたのですか?」
シグルーンの答えを聞いたリィンは呆け、サラ教官は厳しい表情で声をあげ、トワは表情を青褪めさせ、ジョルジュは悔しそうな表情で身体を震わせ、ヴァンダイク学院長は真剣な表情で尋ねた。
「昨日の11:00前後に”特務支援課”の方々が”悲願”を達して”碧の大樹”から脱出し……そして12:00ちょうどにクロスベルの”碧の大樹”の消滅が確認されました。――――つまり皆さんがトールズ士官学院奪還の作戦を開始した時刻と同じ頃ですわ。」
(”特務支援課”の”悲願”………”零の至宝”―――キーアさんの奪還の件ですね……)
「な……っ!?そんなにも前から期限が切れていたのですか!?」
「どうして……シグルーン中将閣下は私達の”協力者”だったのに、どうして教えてくれなかったのですか!?」
シグルーンの説明を聞いたトマス教官は複雑そうな表情をし、ラウラは信じられない表情で声をあげ、アリサは悲痛そうな表情で声を上げた。
「―――”協力者”だからと言って、国家の情報や軍事機密を話すとお思いですか?私はあくまで皆さんの”戦力”としての協力者に過ぎません。それを言ったら、例えば貴女達のクラスメイトであるミリアムさん。彼女が知る”情報局”全ての”情報”を皆さんに教えなければならないという事になりますわよ?」
「ちょっ、そこでボクを例えに出すなんて、酷くない!?」
シグルーンの答えを聞いたミリアムは驚きの表情で声をあげ
「例えそうだとしても、何で翌日になるまで黙っていたのよ!?期限が切れたのが奪還作戦が始まった時と同じ頃だからあたし達に伝えなかった理由はまだわかるわよ!でも、士官学院を奪還した直後に教えてくれるのが”筋”じゃないの
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