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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第149話
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な。」

「ん、カッコいい。」

「フフ、姉様にも今の兄様を見て頂きたいです……」

「エリゼお姉様もきっと驚くでしょうね……」

刀を構え直したヴァリマールにエリオット達が見惚れている中、エリスとセレーネはそれぞれ微笑み

「よ、よくわからないがとんでもないのはわかるぞ。」

「ああ、これならばきっと―――」

マキアスの言葉に頷いたユーシスは静かな笑みを浮かべた。



「武装でばいすカラノふぃーどばっくヲ完了―――タシカニ”手ニ馴染ム”心地ダ。」

「はは、そっか。」

「行けそうね?」

「……ああ、想像以上だ。これで何とか―――クロウの背中が見えて来た。」

セリーヌに視線を向けられたリィンは静かな表情で頷いた。



「シュミット博士、マカロフ教官。ジョルジュ先輩も―――本当にありがとうございました。」

「フン、礼は無用だ。私は私の知的好奇心を勝手に満たしただけのこと。それを貴様がどのように使うかは関知するところではない。」

「はは、照れ隠しとかじゃなくて本当にそう思ってるんだからな……」

「列車砲に機甲兵、導力波妨害装置と同じ……設計図を引いて完成したら途端に興味がなくなるわけだ。」

シュミット博士の答えを聞いたジョルジュは苦笑し、マカロフ教官は呆れた表情でシュミット博士を見つめた。



「ハッ、それのどこが悪い?―――私はカレイジャスで休んでいる。ルーレについたら起こせ。」

「ちょ、ちょっと、博士!?」

マカロフ教官の指摘に対し、鼻を鳴らして答えた後カレイジャスへと向かって行くシュミット博士の様子を見たリィンは冷や汗をかいた。

「ともあれ……これで準備は整ったか。」

「はい、そろそろ召集しようと思います。」

「うふふ、いよいよですねぇ。」

ヴァンダイク学院長の言葉にトワは頷き、トマス教官は口元に笑みを浮かべていた。



「―――残念ながら、皆さんができる事は”もう何もありません”わ。」

するとその時不吉な言葉が聞こえた後愛馬を連れ、甲冑を身に纏ったシグルーンがその場に現れた。

「え…………」

「シグルーンさん……」

「シ、シグルーン様?今の言葉は一体どういう意味なのでしょうか……?」

シグルーンの言葉を聞いたリィンは呆け、ゲルドは辛そうな表情でシグルーンを見つめ、セレーネは戸惑いの表情で尋ねた。



「―――エリスさん。短い間でしたが私が貴女に伝授した我が奥義と絶技を習得出来た事に正直驚きましたわ。さすがはリィンさんとエリゼの妹―――いえ、こんな言い方をしてはエリスさんに失礼ですわね。全ては貴女の努力が実を結んだ結果と貴女自身の”才能”ですわ。」

「ハ、ハア…
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