暁 〜小説投稿サイト〜
ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、目標の地を見つける
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ガババババババ、今日こそは勝たせて貰うぞドリー!」
「ゲギャギャギャギャギャ!それはこっちのセリフだブロギーよ!!」

大型の恐竜を容易く上回っている巨人が二人、互いに向けあうは研磨され鋭すぎる殺気。豪快な笑いと共に殺気は島へと充満していき思わずナミとウソップは涙目になりながら震え上がり、レウスは思わず無意識に自分を守ろうと完全竜化を行いリオレウスの姿になっていた。そうしなければ自分は死んでいたとさえ思える濃厚で強い殺気に心が反応していた。

「グオオオオオオオ!!」
「ウォオオリアァイ!!!」

剣と斧が振り抜かれる、全くの同時に振り抜かれると同時に互いの巨人は盾でそれを防いだ。巻き起こった衝撃は大型の爆弾が起こす爆風にも匹敵しうるもので島へと広がっていく。木々は揺れ動物たちは恐怖して逃げ惑っていく。純粋な相手を倒すという思いと肉体に宿る力がぶつかり合っている。思わずレウスは威嚇の声を上げてしまっていた。恐怖、している。

「うぉおおおおおおお!!!」
「そおおおりゃあああ!!!」

喉元へと振るわれる一閃、肺へと一直線に伸ばされていく突き。攻撃の全てが相手の急所を狙って繰り出されているという事実、そしてそれを100年間も続けてきた二人の生きざまに3人は呆然と見ている事しか出来なかった。

「こんな殺し合いを100年も……?」
「理由も忘れてるのに……誇りを賭けて戦ってるんだ……!!」
「……」

ウソップが口にした誇りを賭けている戦い、正にこの巨人の戦いはそれであった。元々は戦いの火種があったがそれは大昔の彼方に忘却されている、だが負けないという強い意志と誇りがある。それがある限り互いに一歩も引かないっというだけの事。それがウソップには非常に男らしく勇敢に見えた。だがレウスはそんな事が考えられなかった。

「………弱いなぁ、俺って………」
「レウス?」
「はぁ……」

自分を恥じた。殺気に恐怖を感じ咄嗟に自分の身を守る事しか考えられなかった、それ以外の事など頭になかった。情けない事この上ない、これならば野性に身を委ねた竜の方が幾分かマシかもしれないとつい思ってしまう。

「俺もなりてぇな……あんな風に強い戦士に……」
「だよなぁレウス!俺も絶対にああいう勇敢なる海の戦士になるんだ!」

ウソップも同調して憧れの言葉を漏らすが彼らの言葉は同じ意味ではない。ウソップはブロギーとドリーの心、誇りに憧れているがレウスは彼らの強さに憧れた。何物も圧倒する絶対的な力に、そんな力が心から欲しくなってしまった。

―――そして互いの武器が吹き飛ばされ地面に突き刺さり最後に残った盾を用い、渾身の力で相手へと殴り付けた。鈍い打撃音が島中に木霊していく、突き刺さった痛烈な一撃。顔を歪めながら二人の巨人はこう言っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ