誰かの声
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睨み合う魔導士とトレジャーハンター。その均衡を破ったのは、桜髪の魔導士。
「じゃあ、こいつはどうだ!!」
地面を強く蹴りハンマー使いへと迫るナツさん。その攻撃を受け止めるべく、トレジャーハンターは姿勢を低く構える。
「火竜の翼撃!!」
両手から炎を繰り出すナツさん。だがその攻撃もやはりというべきなのか、パーに広げられたハンマーにあっさり防がれてしまう。
「水竜の斬撃!!」
「剣の勝負なら超負けねぇぞ!!」
腕を水の剣へと変換して剣士に斬りかかり、互いの攻撃がぶつかり合う。俺と相手の実力は均衡しているらしく、つば競ったままの膠着状態に入っていた。
「アイスメイク」
「無駄無駄!!」
氷の鎖を作り出し敵に対抗しようと考えたグレイさん。だが敵の鎖は回転の力も加えることができる。そのため、氷の鎖はあっさりと破壊されてしまった。
ドンッ
そして別の場所では、二人の少女に向かって三発の弾丸が打ち込まれようとしていた。
「「ひっ!!」」
「狙撃で負けるわけにはいかないからしてもしもし!!」
一直線に向かってくる弾丸に向かって矢を放つサジタリウス。その矢は三本に分身すると、的確に敵の攻撃へとぶつかり砕け散る。
「お前ら、魔法も使わねぇのにすげぇな」
特殊な武器を使ってはいるが、基本的には通常の剣士や狙撃手と変わらない戦い方をしている彼らを見てナツさんがそう言う。
「おいおい、俺たち風精の迷宮をそこらのトレジャーハンターギルドと、超一緒にしないでくれよ。
フィオーレ一のトレジャーハンターギルドを決める『大秘宝演武』超優勝ギルドだぜ!!」
「ドゥーン!!」
「てゆっか、つまりフィオーレ最強のトレジャーハンターギルドってわけ」
「大秘宝演武!?」
大秘宝演武と聞いて目を輝かせているナツさん。その姿を見て調子に乗った彼らはさらに続ける。
「そして俺は、ソード・ヒロシ!!」
「ハンマー・ララ」
「クサリガマ・バンダ」
「スナイパー・ドレイク」
「四人揃って風精の迷宮!!超かっこいいトレジャーハンターよ」
全員の名前に使っている武器が入っているのかと感心していたが、よく考えたら本名なわけないよね?親がそんな名前つけるわけないよね?
「トレジャーハンターさんの世界にも、同じようなお祭りあったんですね」
「お・・・おめでとう・・・」
「よ・・・よかったですね・・・」
「それはすげぇ」
「本気で感心するな!!」
ウェンディとルーシィさん、それに俺は大魔闘演武と同じような大会に優勝したとあって、一応祝福の言葉をかけておく。先頭に立つナツさんは鼻息を荒くして本気で感心していたが
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