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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十一話 激闘!!第五次イゼルローン攻防戦なのです。
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確な戦術ぶりによって戦果が上がっていた。
「見事だ。よくやったな」
敵艦が撃沈されるたびに、ラインハルトは部下たちを賞賛した。当初ラインハルトとキルヒアイスを「青二才」と侮っていた古参下士官、兵たちも、彼らの的確な指揮ぶりと、勇猛果敢かつ冷静な態度に、徐々に態度を軟化させていた。
ラインハルトの眼にはスクリーンに移る敵味方のおおよその状況と、目の前の戦況が映っている。徐々にではあるが、ある動きのような物が現れ始めていた。大地震の前の初期微動のようなものである。それをラインハルトは天性の勘ですばやく感じ取っていた。
「キルヒアイス。そろそろ潮時か」
「は。そのようです。もうすぐ退却命令が来るでしょう」
「・・・・・・」
ラインハルトは敵の布陣を眺めていた。敵艦隊に対し、距離を詰めてきているが、どうもその動きは鈍い。過去の戦場記録をラインハルトはあさっており、その際の各艦隊の配置、移動速度、戦況を頭に入れていた。それからすると、今の反乱軍の足並みは思ったほど早くはない。それにいらだったこちらの前衛艦隊は、弾雨を犯して前進し、何とか躍起になって引きずり込もうとしている。
「反乱軍はおそらく急進して並行追撃に入る体制をとるだろう。再度司令部に連絡。『反乱軍ハ我ガ艦隊後尾ニ喰ライツキ、並行追撃ニ移ル兆シアリ』と」
「ミューゼル少佐、たかが一駆逐艦艦長ながら、司令部に意見具申するとは、無礼であろう」
クルムバッハ少佐が言う。
「少佐。士官たる者は常に全体の戦局を考え行動すべきだと私は思っている。もし反乱軍の追撃をうければ、わが方はトールハンマーを使用できずに、敵の侵入を許す形となる。そうなれば犠牲は増すばかりだ。それでいいのか?」
「そのようなことは司令部で判断する」
「最終的な判断はそうだろうが、現場からの情報は与えてしかるべきだと思う。少佐、あなたは戦場にいらっしゃったことが、どうやらあまりないようですね、常に後方の安全な場所に会って指揮をする立場の肝の小さな人間の言葉だ」
「小僧、貴様!!」
クルムバッハ少佐が腰から銃を抜いて立ち上がりかけた時、素早くキルヒアイスが銃をつきつけていた。
「艦内での発砲は慎まれますようにお願いします。今は戦闘中ですので」
「くっ・・・・!!」
クルムバッハ少佐が赤い唇を悔しげにゆがめながら座り込む。その様子を兵たちは面白そうに見ていた。ラインハルトは何事もなかったかのように通信主任に話しかけた。
「通信主任、司令部に連絡。先ほどの情報を伝えてくれ」
「はっ!」
一方のリューベック・ツヴァイでも後退運動に入っていた。
「敵は例の並行追撃に移行するつもりよ。いち早く前線から後退。ただしさりげなく。敵前逃亡とみられることの
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