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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十一話 激闘!!第五次イゼルローン攻防戦なのです。
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 フィオーナが宥めた。

「相変わらずの古い作戦に引っかからない方がおかしいというのが、わからないのかしら!?」
「それがわからない人が多すぎるから、私たちがこうして転生者としてここにきているのよ」

 やや前に立っていたイルーナが二人を振り返りながら言った。

「ラインハルトが元帥になれば、あなたたちは嫌でも一個艦隊司令官として戦場に立つ時が来るわ」
「教官はどうなさるおつもりなのですか?」

 フィオーナが不思議そうに尋ねた。

「戦場での駆け引きはあなたたちに任せるわ。私はアレーナと一緒に政治・謀略面からあの人を支えると決めているの」
「ええ?!まさかオーベルシュタイン的な立ち位置ですか!?」
「オーベルシュタインは登用するけれど、ラインハルトの下には就かせないわ。私が直接部下にします。あの人はとても有能だけれど、ラインハルトにマイナスを与えることもある。そのことは原作においても描かれていたもの。だから私が手綱を取るの」
「ねぇ、オーベルシュタインって、教官に黙って手綱を取られそうな人に見える?」

 ティアナが小声でフィオーナに話しかけた。

「ううん、そうは見えないけれど・・・・。でも、教官だって前世じゃオーベルシュタイン並に駆け引きをやってたもの。だからきっと大丈夫なんだって思う」
「二人とも聞こえているわよ。さぁ、そろそろ到着。気を引き締めてかかりましょう」
『はい!』

 二人がうなずいたとき、ちょうど艦のそばに来た。3人は急いで艦の搭乗口に乗り込んだ。


 その姿を遠く後ろで見ていたラインハルトが見つけて声を上げた。

「ん?あれは・・・・。なんだ、こんなところにいたのか。イルーナ姉上たち」
「ラインハルト様同様、どうやら駆逐艦の艦長のようですね。階級が少佐でしたから」
「少佐か。さすがはイルーナ姉上だな」
「この戦いが終わったら、会いに行ってみますか。ずいぶん久しぶりなような気がします」
「そうだな、そうしよう。それにしても・・・・」

 ラインハルトはやや後方に立っている数人の人間をちらと見た。彼らは監視と称してラインハルトの艦に同乗するつもりなのだ。

「クルムバッハ少佐か。俺は人の趣味についてどうこう言うつもりはないが、なんだあのおしろいは、なんだあの赤い口紅は。あれはオカマか?キルヒアイス」
「さぁ、わたくしには・・・・」
「あんな趣味を許しておくほど、憲兵隊は風紀が乱れているということなのか?まったく、度し難いことだな」
「ラインハルト様!!」
「わかっている。だが油断は禁物だぞ、キルヒアイス。奴にはあきらかに殺気がある。ベーネミュンデ侯爵夫人め、ベードライでヘルダー大佐がやられたことを知って手を引けばいいものを」
「ですが、この戦場で
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