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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第二十一話 激闘!!第五次イゼルローン攻防戦なのです。
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っていた。駐留艦隊司令部と要塞司令部が犬猿の中であるのは周知の上であるが、まさかここにきて駐留艦隊と増援艦隊が喧嘩をするとは思ってもみなかったし、ましてや自分が仲裁役に回ることなど想像の範囲外のことである。
もっとも、とクライスト大将は思う。仮にゼークトが中将であり、ヴァルテンベルクの指揮下に入るようであれば、こんな騒ぎにはならなかったかもしれない。同格の者が同じ現場にいるということほど始末に負えないものはないとクライストはあきれ返っていた。
皮肉にも、それはクライストとヴァルテンベルクとの関係においても言えることであったが。
「ここは両卿ともに出撃するというのはどうかな?」
クライスト大将の提案に、ゼークト大将が「何をバカなことを言うか!?」と一蹴した。
「どちらも出撃できるほど回廊の出口付近は広くはないわ!!」
「であれば、回廊出口付近に敢えて出撃する必要はあるまい。どうせここで待っていれば反乱軍共はノコノコやってきおるのだ。イゼルローン要塞正面に双頭のごとく展開すれば、卿らそれぞれの艦隊は存分に腕を振るえるではないか」
「なるほど!!クライスト大将、卿の言うことはもっともだ!!」
ヴァルテンベルク大将が珍しくもろ手をあげて賛同する。ゼークト大将もみすみすヴァルテンベルク大将に先陣を切らせるよりは、とクライスト大将の意見に賛同した。
ほっとした空気が双方の幕僚たちの間に流れた。
こういうわけで、イゼルローン回廊出口付近にはそれこそネズミ一匹たりとも潜んでいなかったのであった。
イゼルローン回廊に侵入した同盟軍総数は、66000隻と、これまで過去4度にわたる襲来とは倍以上の規模であり、同盟軍側の並々ならぬ気概を示すかのようだった。
これに対して、通信衛星の破壊状況から事前情報を得た要塞司令官クライスト大将、駐留艦隊司令官ヴァルテンベルク大将、そして増援艦隊の司令官ゼークト大将は、前回までの作戦と同様、要塞周辺にそれぞれの艦隊を双頭展開し、トールハンマーの射程内に敵を引き入れる作戦をとることとした。
帝国軍艦隊の総数28600隻、同盟軍艦隊の総数66000隻。数の上では帝国軍側に圧倒的に不利であったが、帝国軍の強みは、そのイゼルローン要塞の持つ火力、特にトールハンマーであった。
「全艦隊、出撃せよ!!」
クライスト大将が司令官席で叫んだ。
駐留艦隊旗艦ヴァルテミス――。
ヴァルテンベルク大将はゼークト大将との間のいさかいが一応は収まると、今度は要塞司令官であるクライスト大将のことをディスりだした。
「フン、クライストめ。要塞艦隊を自分の使い捨ての手駒か何かと勘違いしておるのではないか。忌々しい」
吐き捨てるようにつぶやいたヴァルテ
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