第3話
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(ハハ……)
レンに小声で耳打ちをされたロイドは冷や汗をかいて苦笑し
「………ちょっと楽しみです。」
ティオはまだ見ぬ人気アーティストに期待を膨らませ、静かな笑みを浮かべた。その後ロイド達は歓楽街にあるアルカンシェルを訪ね、劇場の支配人に事情を話した所イリアは現在舞台で練習しているとの事で、許可を貰い、舞台の観客席に入った。すると踊り子のような衣装を着た金髪の女性が激しい動きや踊りをしていた。
〜アルカンシェル〜
女性が踊りを終えるとどこからか拍手の音が聞こえて来た。
「あら………?」
拍手に気付いた女性が首を傾げたその時、ロイド達が舞台の最前列で見ているリーシャとスーツ姿の男性に近づいてきた。
「あ、皆さん。」
「す、すみません。お邪魔してしまって………その………な、なんて言ったらいいか………」
「……あ、あの………す、すごかったです………!」
「うふふ、さすがは”炎の舞姫”ね。とっても情熱的で素晴らしいものだったわ。」
「はは………ちょっと魂抜かれかけたぜ。」
「………素晴らしいものを見せて頂きました。」
「ふふ、ありがと。」
ロイド達の称賛に微笑みながら受け取った女性は跳躍して舞台を降りてロイド達の前に降り立った。
「ま、完成というにはまだ程遠い状態なんだけどね。」
「ええっ!?」
「ま、まだ上があるんですか………?」
「あったりまえじゃない。このシーンはあくまで冒頭の”太陽の姫”だけのシーン。これに”月の姫”が加わることで何倍にも相乗効果が生まれる………最後のクライマックスシーンは今の数十倍は凄いと思うわよ〜?」
「ごくっ………」
「す、凄いッスね…………」
「そ、想像すらできません………」
「むぅ……悔しいけどあの数十倍以上となるとレンでも想像できないわ……」
不敵な笑みを浮かべた女性の話を聞いたロイドとランディは唾を呑みこみ、エリィとレンは疲れた表情で呟き
「ふふっ……―――リーシャ、彼らがさっき言ってた?」
ロイド達の様子を見て微笑んだ女性はリーシャに尋ねた。
「はい。特務支援課の方々です。」
「ふーん、確かに全然、警察っぽくは見えないけど。でもねぇ。事情聴収とかするんでしょ?たかがイタズラごときにそこまで付き合いたくないわね。」
「まあまあ、イリア君。みんな心配してるんだ。少しくらいいいじゃないか。」
リーシャの話を聞いた女性―――イリアはロイド達を見回した後不満げな表情をし、その様子を見たスーツ姿の男性――ー劇団長はイリアをなだめた。
「んー、そう言われても。公演前にテンション下がることは一切しないのがスタイ
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