第3話
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いますが………しかし………その彼女あてに脅迫状が?」
「はい………本人はただのイタズラだと言ってますけど………ちょっと不気味な文面で………ただのイタズラには思えなくって。それで劇団長とも話し合ってとにかく警察に相談してみようって。」
「……脅迫状の現物はどちらに?」
「その………イリアさん自身が持っています。すぐに捨てようとしていた所を何とか止めはしたんですけど………」
「そうなると、まずはその脅迫状を見せてもらう必要がありますね……そういえば………リーシャさんと言いましたか。当然、”アルカンシェル”の関係者なんですよね?」
「あ、はい。一応アーティストの一人です。その………まだまだ新米なんですけど。」
「って、ああ!」
ロイドの疑問にリーシャが答えたその時、ランディが驚きの表情で声を上げた。
「な、何だよ、さっきから。」
「君の顔、新作の特集ページで見かけたことがあるぜ!イリア演じる”太陽の姫”と対になる”月の姫”を演じる準主役………イリア・プラティエが大抜擢した彗星のごとく現れた大型新人って!」
「そ、そんな、大型新人なんて。まだまだ稽古不足で………足を引っ張ってばかりなんです。本当はデビューなんて早いと思ってるんですけど………」
ランディの話を聞いたリーシャは苦笑した後、複雑そうな表情になった。
「ふふっ、それでも凄いですよ。あのアルカンシェルに採用されてデビューするんですから。」
「うふふ、しかも新作の準主役を務める事になっているのだから、大抜擢じゃない♪」
「ううっ………」
エリィとレンの評価を聞いたリーシャは疲れた表情で唸った。
「はは………大体わかりました。しかし話を聞いているとイリアさん本人は、この件について乗り気ではないみたいですね?」
「はい………とにかく今は、舞台の完成度を高めたいから外部の人間は入れたくないって………特にその………警察なんか言語道断だって………」
ロイドに尋ねられたリーシャが申し訳なさそうな表情で答えたその時、脅迫状を貰った肝心の人物が警察である自分達の助けが必要ない事を言っている事にロイド達は冷や汗をかいた。
「えっと………」
「それではわたしたちも出る幕など無いのでは………?」
そしてロイドは言いにくそうな表情をし、ティオはジト目でリーシャを見つめて指摘した。
「で、でも皆さんは”特務支援課”なんですよね?雑誌で読んだ限り、なんだか普通の警察の方よりも親しみやすそうっていうか………その、イリアさんも納得してくれるんじゃないかと………」
「う、うーん………」
「こう言っては何ですけど……遊撃士協会の方には相談は?イリアさんは民間人ですし………彼らの護衛対象
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