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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜プリネの助言〜
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そうですか。」
プリネの話を聞いたクレア大尉は事情を理解し、静かな表情で頷いた。
「クレア大尉はこれからどうされるのですか?」
「……明日”第四”が展開しているガレリア要塞跡の臨時基地に先程戻ってきたレクターさんと共にトリスタに向かい、リィンさん達と合流するつもりです。もう私達にできる事は何もありませんので、せめてエレボニアが今後どうなるかは短い間とは言え苦楽を共にし、私にとっても後輩であるリィンさん達と聞こうと思っていますので……」
「……そうですか。でしたらちょうどいいですね……―――クレア大尉。リィンさん達と合流したら彼らに伝えておいてください。エレボニアが例え多くの領地を失ってでも”国”として存続できる方法を探るのならば、リィンさんとアルフィン皇女、そしてセレーネとメサイアさん……この4人とリィンさんの”女運”が鍵となるかもしれない、と。」
「え…………それは一体どういう事でしょうか……!?」
プリネの言葉を聞いたクレア大尉は血相を変えて尋ねた。
「申し訳ありませんがこれ以上はさすがに教えられません。今の言葉が”Z組”の一員である私が”Z組”の皆さんにしてあげられるせめてもの助言だと思って下さい。」
「……わかりました。プリネ姫のお言葉、必ず伝えさせて頂きますし、決して無駄にはしません……!――――それでは私はこれで失礼致します。本日は御時間を取って頂き誠にありがとうございました。」
決意の表情で答えたクレア大尉はプリネ達を見つめて頭を深く下げた後客室から退室し
「マスター、さすがに今のヒントだと幾ら何でも解かりやす過ぎてヒントになっていないと思うのですが……クレア大尉程の聡明な方なら今のヒントですぐに答え―――――”エレボニアが国として生き延びる方法”に気付くと思うのですが…………」
クレア大尉が退出するとツーヤは苦笑しながら指摘した。
「フフ、別にいいじゃない。それにもし実行するにしてもアルフィン皇女は明朝トリスタに送り届ける事になっているユーゲント三世達が認めればいいけど、滅亡した事で交渉の余地がないエレボニアがメンフィルとクロスベルに交渉のテーブルに就いてもらう為やセレーネとメサイアさんの婚約をそれぞれの”国家自身”が正式に認める為に用意されていた”三国の試練”があるから、このくらいのサービスはしてもいいと思うわよ?」
「確かにそうですね……後はリィンさん達次第ですか…………」
そしてプリネとツーヤはそれぞれリィン達を思い浮かべていた。
〜市内〜
(エレボニアが”国”として存続する為に何故リィンさん達が…………)
城館を出て市内を歩いているクレア大尉は真剣な表情でプリネの助言に隠されている答えを考え込んでいた。
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