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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第141話
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あるからな。」
「……士官学院の管理を命じた貴族連合軍は撤退していった。今更学生同士で争う必要など―――」
「シュバルツァー、勘違いするな。これは、僕らの貴族生徒の”意地”さ。」
パトリックの口から出た意外な言葉にリィンは目を丸くした。
「帝国西部にいる父上―――ハイアームズ候や貴族連合の思惑も関係ない。貴族生徒としての誇りと矜持―――それをどこに置くべきか僕らは見極めたいんだよ。すでに己の答えを見出しつつある、君達と剣を交えることでな。」
「パトリック君……」
「貴族生徒としての意地……か。」
「今のオレなら、その気持ちはわからないでもないが。」
「……俺達にも譲れないものがある。トールズ士官学院を―――俺達自身の居場所を取り戻すという目的が。そこに、あなた達が立ちはだかるというのなら!」
「うん………!意志を貫くためにも、どうしてもぶつかり合う時だってあるよね……!わたしたちは、そのために士官学院に帰ってきたんだから!」
パトリック達と戦う事を決めたリィン達はそれぞれ武器を構えた。
「フッ、それでこそハーシェル会長。そして、それでこそZ組。我が好敵手足りうる者たちだ!―――行くぞ、セレスタン!」
「承知しました、坊ちゃま!」
パトリックが号令をかけたその時、パトリック達はそれぞれ戦術リンクを結んだ!
「こ、これって……!」
「ARCUSの戦術リンク―――何時の間に!!」
「フフン、アリサ。ようやくあなたとの長い戦いに決着をつけられそうですわね。容赦はいたしませんわよ………!」
「フェリス……こっちこそ!」
「士官学院生としての実力、そして誇りと矜持……どちらが上か決着をつけようじゃないか!リィン・シュバルツァー!」
「望むところだ―――パトリック!」
そしてA班、B班はそれぞれの道を阻む”騎士団”の面々との戦闘を開始した。上級生もいる貴族生徒達に加え、それぞれの家の執事とメイドである二人も中々の使い手だったが、多くの実戦を潜り抜け、カレイジャスの中でもサラ教官と皇族の親衛隊の副長を務めるシグルーンに鍛え上げられ、幻獣やデュバリィを始めとした多くの強者達との戦いも経験し、更に数的有利もあるリィン達にとっては大した脅威ではなく、それぞれ連携して”騎士団”の面々を無力化した!
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