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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第141話
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「待っていたぞ―――特科クラス”Z組”。」

「あ……!」

士官学院に突入したリィン達は正面門の前で立ち塞がっているパトリック、フェリス、パトリックの執事セレスタン、そして貴族上級生のエーデルに気付いた。



「―――パトリック……!」

「久しいな、シュバルツァー。貴様なら―――貴様たちなら必ず来ると思っていたぞ。」

驚いているリィンに対し、パトリックは髪をかき上げて不敵な笑みを浮かべた。

「フフ……よくぞここまで辿り着かれましたね。」

「第一学生寮のセレスタンさん……!」

「ふふ、アリサも変わりないようですわね?」

「フェ、フェリス……!」

「ふふ、皆さん元気そうですよね。」

「―――迎え撃つ準備は万端か。どうやら、俺達が来るのをある程度読んでいたみたいだな?それも、東の街道で戦闘が起こるずっと前から。」

見覚えのある人物達の登場にトワ達が驚いている中、リィンは静かな表情で問いかけた。



「フン―――当然だろう。君達”Z組”のことは僕らが誰よりもわかっている。この状況下で君達が動かないわけがないからな。」

「ふふ、”裏門”の方も対策をとらせていただきました。」

「あ……!」

セレスタンの言葉にトワが驚いていたその頃、アンゼリカ達B班も裏門への潜入を成功させていた。



「よし……なんとか潜入できたか。」

「ニシシ、裏門は予想通り警戒が薄いみたいだねー。」

「リィン達の方は大丈夫かな……」

「ひょっとしたら既にパトリックさん達との戦闘を開始しているのかもしれませんわね……」

裏門への潜入を果たしたアンゼリカは安堵の表情をし、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべ、エリオットとセレーネは不安そうな表情をしていた。



「フフ、そう易々と立ち入れるとでも。」

裏門への潜入を果たした事に安堵していたアンゼリカ達だったが自分達の目の前に立ち塞がる貴族上級生達とメイドを見て顔色を変えた。

「久しいな、麗しのライバル、アンゼリカ・ログナーに麗しの姫、セレーネ・アルフヘイム・ルクセンベールよ。そして青々しく実った果実、特科クラスZ組諸君。このヴィンセント・フロラルドの禁断の聖域によくぞ来たッ!」

フェリスの兄であるヴィンセントが高々と叫ぶとアンゼリカ達は冷や汗をかいて脱力した。



「ヴィ、ヴィンセントさん……」

「フフ……誰かと思えば君達だったか。どうやら裏門からの潜入はバレバレだったみたいだね?」

ヴィンセントの言葉を聞いたセレーネは表情を引き攣らせ、アンゼリカは苦笑しながら問いかけ

「ええ、左様にございます。」

アンゼリカの問いかけにヴィンセントとフェリスの実家で
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