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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第141話
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!2体の機甲兵達は能力としてはそれぞれ秀でていたが帝国解放戦線の幹部たちが操縦していた程練度は高くなく、また試作品とはいえゼムリアストーンで創られた太刀は圧倒的な威力があり、ヴァリマールは不利な状況でありながらも苦も無く2体の機甲兵達を戦闘不能にした!



「――――うおおおおおおっ!!」

ヴァリマールの一閃により、2体の機甲兵達に無数の斬撃が刻み込まれた後2体の機甲兵達は爆発を起こしながら地面に膝をつき、斬撃によって破壊された部分は地面に落ちた!

「な、なんだとおおおっ!?」

「そ、その剣は一体……!?」

戦闘不能になった機甲兵達からはそれぞれ信じられない様子でいる貴族連合の兵士達の声が聞こえて来た。



「やったあっ、リィン君!」

「ゴライアスとケストレルを同時に退けたか。フン、どうやら試作品(プロトタイプ)の手応えは十分のようだな。後は境界面の処理だけか。まったく、あやつがおれば……」

トワ達がヴァリマールの勝利に喜んでいる中シュミット博士はその場から去り

「ちょっと博士!?ああもう……!」

シュミット博士の行動を見たジョルジュは声を上げた後呆れた表情をした。



「お、おのれ……!ええい撤退だ!帝都方面の部隊に合流せよ!」

「は、はッ!」

そして貴族連合の隊長が指示をしたその時、無線機による通信が聞こえて来た。

「―――お、応答せよ、応答せよ!こちら帝都方面部隊!」

「む……!?なんだ、こんな時に!!」

「メンフィル・クロスベル連合軍が両方面より急襲してきた模様!更に防衛部隊にメンフィル兵が紛れ込んでいた為、各部隊は大混乱に陥っている!至急援軍を――――ギャアアアアアアア――――ッ!?」

「な――――おい、応答せよ、応答せよ!クッ……!一体どうやって我らの警戒を掻い潜って何時の間に帝都に……!こうしてはおれん!すぐに帝都防衛の援軍に向かうぞ!」

「ハッ!!」

通信内容を聞いた隊長は顔色を変えた後指示をし、貴族連合軍は慌てた様子でトリスタから撤退して行った!



こうしてトリスタに残っていた貴族連合の部隊は撤退していった。その後ヴァリマールから降りたリィンは降下したトワ達A班と合流―――士官学院の裏門へ迂回するカレイジャスとB班を見送ってから、トリスタへと足を踏み入れたのだった。



〜トリスタ〜



「ふうっ、なんとか無事にトリスタに入り込めたね。」

「ええ、なんだか静まり返っていますが……」

仲間達と共にトリスタに潜入したリィンは第三学生寮を見上げた。



「……はは……懐かしいな。俺達の”第三学生寮”……そうか、本当に―――本当にこの街に帰ってこられたんだな。」


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