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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜果たせぬ約束〜後篇
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「リウイ陛下!せめてユーゲント陛下達の命は奪わないで下さい!」
リウイに問いかけられたユーゲント三世が重々しい様子を纏って答えるとプリシラ皇妃とセドリック皇子は表情を青褪めさせ、レーグニッツ知事が必死の表情で嘆願した。
「安心しろ。エレボニア帝国が滅びてもユーゲント三世を始めとした”アルノール家”の者達に危害を加えるつもりはない上、レーグニッツ知事に関しては本人が希望するのならばエレボニア帝国滅亡後もヘイムダルの知事として続投するつもりだ。」
「…………ならば、私達をどうされるおつもりか。」
レーグニッツ知事の嘆願に対して答えたリウイの言葉を聞いたユーゲント三世は重々しい口調で問いかけた。
「陛下、少々よろしいでしょうか?」
「何だ?」
するとその時ゼルギウスがリウイにある事を耳打ちをした。
「……そうか。ユーゲント三世以下アルノール家の者達並びにレーグニッツ知事。お前達は本日はカレル離宮にて”待機”してもらう。明朝には先程アルフィン皇女率いる”有角の若獅子”達が奪還したトリスタにお前達を送り届ける故、そこで我らがエレボニア帝国全土を完全に制圧するまで待機し、エレボニア帝国全土の制圧が完了し、状況が落ち着けばお前達の”今後”を知らせる。」
ゼルギウスからある話を聞いたリウイは頷いた後ユーゲント三世達を見回して説明した。
「え…………」
「ぼ、僕達をアルフィン達の元に送り届けてくれるのですか………?でも何故明日にですか……?」
リウイの説明を聞いたプリシラ皇妃は呆け、セドリック皇子は戸惑いの表情で尋ねたが
「……もしや彼ら”Z組”を始めとした士官学院生達の悲願であったトリスタを……トールズ士官学院を奪還した彼らを気遣って、せめて奪還した一日だけは彼らに”エレボニア帝国が滅亡した事を知らせない為”に私達をこの場に留めておくのでしょうか?」
「そうだ。」
「あ…………」
複雑そうな表情をしているレーグニッツ知事の質問に答えたリウイを見たセドリック皇子は辛そうな表情で黙り込み
「………………承知した。敗戦国の皇族である私達やエレボニア帝国滅亡阻止の為に抗い続けて来たアルフィンやオリヴァルト、そして”有角の若獅子”達を気遣っての寛大な心遣い、心から感謝する。」
重々しい様子を纏って黙り込んでいたユーゲント三世はリウイ達に頭を下げた。
「礼は不要だ。俺はトールズ士官学院の”常任理事”の一人としてせめてもの”情け”を与えたまでだ。」
「アル、兵士達に命じて離宮内で今すぐ使える客室を見つけた後そこにユーゲント三世達を案内し、待機してもらっておけ。わかっているとは思うがユーゲント三世達を連れて行くときはくれぐれも手荒な真似はす
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