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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜果たせぬ約束〜後篇
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表情でカイエン公爵を見つめた。



「――――下らん。民が真に求める”皇”は血統ではなく、民達の生活に考え、民達が住む国の平和を保つ”皇”だ!」

「民達を蔑ろにする所か自らの欲望の為に民達を傷つけた貴様に”皇の資格”はない!」

「え―――――――ギャアアアアアアア――――ッ!?わ、私の腕が……!?」

そしてリウイとヴァイスは同時に剣を振るってカイエン公爵の両腕を斬り落とした!

「カイエン公も拘束して”C”や”蒼の深淵”共々それぞれ艦内の牢屋まで連れて行き、拘禁しておけ!」

「ハッ!!」

ゼルギウスの指示によって兵士達は両腕から血を流して喚いているカイエン公爵を拘束して既に拘束を終えたクロウ達と共にその場から去り

「私の夢が……先祖代々の悲願が……消えて行く……ハ、ハハハハ…………これは夢だ…………夢に違いない…………」

「ごめんなさい、クロウ……こんな結果になってしまって…………”起動者(ライザー)”の”導き手”として失格ね……これならまだエマの方が私より上ね……フフ…………」

兵士達に連れて行かれるカイエン公爵は肩を落として小声でブツブツ呟いて現実逃避を始め、クロチルダは申し訳なさそうな表情でクロウを見つめて呟いた後肩を落として寂しげな笑みを浮かべ

「ち……く………しょう……!お前達との”約束”……果たせなくなっちまったぜ………!………悪ィ……リィン…………トワ…………ゼリカ…………ジョルジュ……ッ!」

「……………………」

悔し涙を流しながら兵士達に連れ去られて行くクロウの言葉を聞いたエリゼは目を伏せて黙り込んでいた。



「―――エヴリーヌ、もういいぞ。セドリック皇子をユーゲント三世達に返してやれ。」

「は〜い。」

リウイに視線を向けられたエヴリーヌはセドリック皇子と共にユーゲント三世達の前に転移した。

「え…………」

突然の出来事にセドリック皇子は呆け

「さっさと家族の所に行けば?エヴリーヌ達はお前の事なんてどうでもいいし。」

エヴリーヌは興味なさげな様子でユーゲント三世達に視線を向けて指示をした後その場から離れてリウイ達の元へと向かい

「セドリック!よかった……無事で……!」

エヴリーヌがセドリックの傍から離れるとプリシラ皇妃が駆け寄って涙を流しながらセドリック皇子を抱きしめた。



「―――今更だが一応聞いておく。エレボニア皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノール。このような状況になってもなお、足掻くのか?」

「………………そのようなつもりはない。我々も降伏する。私はどうなっても構わん。だが、プリシラ達やレーグニッツには手を出さないで頂きたい。」

「へ、陛下!?」

「父上、一体何を!?」
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