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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜果たせぬ約束〜後篇
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「止めなさい、クロウ!貴方一人で”守護の剣聖”に挑むなんて勝率が限りなく低いし、例え”守護の剣聖”に勝てたとしても貴方一人で”鋼の聖女”や”英雄王”達には絶対に勝てないわ!」

「るせぇ!俺はあいつらとの約束を絶対に破る訳にはいかないんだよ―――――ッ!!」

完全に頭に血が昇っているクロウはクロチルダの制止の声を無視してエリゼに襲い掛かったが

「兄様達を裏切り、多くの人々を苦しめた貴族連合に加担した報い、今こそ受けなさい!荒ぶる心、無風なる水面(みなも)の如く、鎮まれ――――」

「あ―――――」

一気に詰め寄って神速の連続斬撃を解き放ったエリゼの攻撃によってダブルセイバーは真っ二つに折れ

「六の型――――無想神烈閃!斬!!」

「グアアアアアアッ!?」

クロウの背後へと駆け抜けたエリゼが太刀を一振りすると居合い斬りがクロウの背中に刻み込まれ、クロウは背中から大量の血を噴出しながら地面に倒れた!



「――――勝負あったな。”C”を拘束しろ!」

「ハッ!」

「畜生……畜生―――――――ッ!!」

そしてゼルギウスの指示によって兵士達は悔し涙を流しながら喚き続けるクロウを拘束し

「お前もまだ足掻くつもりか、”蒼の深淵”?」

「……『幻焔計画』どころか『盟主(マスター)』が崩御して『結社』が崩壊した以上……もうどうでもいいわ…………煮るなり焼くなり好きにしなさい…………」

リウイに問いかけられたクロチルダもリウイ達の足元に杖を捨てて無気力な様子で地面に崩れ落ちて肩を落とした状態で抵抗する事なく兵士達に拘束された!


「後は貴様だけか、カイエン公。」

「貴方を守る協力者達は全員戦意を喪失したか、無力化しました。それでもまだ諦めないのですか?」

「”四大名門”の当主であり”貴族連合”の”主宰”ならば自らの罪を認め、潔く縛につくのが貴様の務めだ!」

「ふ、ふざけるな―――――っ!私はオルトロス・ライゼ・アルノールの……エレボニアの真の皇帝の血を引く者だぞ!?忌々しきドライケルスの血を引く者達よりも遥かに高貴な血を引く私に危害を加えていいと思っているのかっ!?」

ヴァイスやアル、リフィアに視線を向けられたカイエン公爵は喚き

「な……っ!?」

「ええっ!?」

「カ、カイエン公が……あの”偽帝”オルトロスの子孫だなんて……」

「…………私達を幽閉の身にし、帝都を制圧した真の狙いはバルヘイム宮地下に封印されてある”災厄”をその手にし、その”災厄”を使ってエレボニアを……いや、世界を掌握する為だったのか……!」

カイエン公爵の声を聞いたレーグニッツ知事やセドリック皇子は驚き、プリシラ皇妃は信じられない表情をし、ユーゲント三世は厳しい
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