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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜黄金の羅刹の最後〜
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剣を捧げた私は貴女達の知る”私”ではないのですから、”マスター”と呼び慕う必要もありませんし、私に従う必要もないのですよ?」
女性騎士は静かな表情で娘達に指摘した。
「マスター、私達もその際に申し上げたはずです。マスターが何者であろうと、私達のマスターは”鋼の聖女”アリアン―――いえ、”槍の聖女”サンドロッド卿である貴女であると!それに私達としても、”結社”をも越える強者揃いのメンフィルで互いの武を競い合い、自らの腕を鍛え上げる事ができるのならば、本望です!」
「まあ、マスターが”シルフィア”という名のメンフィルの将の生まれ変わりでメンフィルに降った事を知ったデュバリィは面白いくらいに混乱するでしょうけど私達と同じ答えを出すと思いますわ。それにこうも申し上げたはずですよ?―――マスターの記憶を持っているのならば責任を取って”鋼の聖女”直属の部下である”鉄機隊”たる私達が死ぬその時まで貴女に仕える事を許してください、と。」
「……ありがとうございます。」
デュバリィと同じ”鉄機隊”所属である騎士装束を纏った娘達―――”剛毅”のアイネスと”魔弓”のエンネアの言葉に静かな笑みを浮かべた女性騎士はオーレリア将軍が操縦するシュピーゲルへと近づいた。
「な――――――私は夢でも見ているのか……?そなた、名は何という!?」
オーレリア将軍は自分に近づいて来る女性騎士を見て呆けたオーレリア将軍は信じられない表情をして女性騎士に名を問いかけ
「―――我が名はリアンヌ・ルーハンス・サンドロッド。メンフィル前皇帝にして現メンフィル大使リウイ・マーシルンとその妻イリーナ・マーシルンの刃にして盾。それが”今の私”です。」
「!!」
女性騎士――――リアンヌが名乗るとオーレリア将軍は目を見開いた。
「”黄金の羅刹”オーレリア・ルグィン……貴女は何故内戦を引き起こして民達を傷つけ続けるカイエン公に協力し、そして本来なら守るべき民達の為に振るうべきその
絶佳
(
ぜっか
)
の剣を今は何の為に振るっているのですか?」
「フフ、知れた事。求めるは”史上最強”――――リアンヌ・サンドロッド!”槍の聖女”たるそなたを超える武勲!」
「……………………」
自身の問いかけに対し、高々と声を上げて答えたオーレリア将軍の答えを聞いたリアンヌは目を細めてシュピーゲルを見つめた。
「な……そんな事の為に内戦を引き起こした貴族連合側についたの!?」
「武勲を求めるあまり”軍人”としての”本質”を見誤るとは愚かとしか言いようがないですね。」
「フフッ、確かに私が相手するより、リアンヌが相手するべきだったわね。」
一方オーレリア将軍の答えを聞いたミレイユ三尉は信じられない表情をし、リセ
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