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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜大侵攻〜
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軍の兵士が聞こえ

「フッ、あえて言うなら”虎”って所だな。――――”砂漠の虎”の恐ろしさ、見せてやるよっ!!行くぜ――――ッ!!」

ジストは静かな笑みを浮かべて答えた後全身に闘気を纏って領邦軍へと向かって行き次々と領邦軍の機甲兵や装甲車を破壊し続けた!



「ハハ……機甲兵の部隊すらも圧倒的な戦いを繰り広げて領邦軍を虐殺し続けるなんて、さすがはメンフィルだね…………」

「……………これがメンフィル帝国軍の”本気”か…………ん?……子爵閣下。そちらの状況はどうなっていますか?」

一方メンフィル軍によって蹂躙され続ける領邦軍の様子を遠くから双眼鏡で見ていたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、ミュラー少佐は重々しい様子を纏って呟いた後自分達が独自に使っている通信機からの聞こえて来た音に気付いて通信を開始した。



「……そうですか……こちらも恐らく短時間で領邦軍が全滅すると思われます……―――失礼します。ラマールにいるアルゼイド子爵閣下からだ。ラマール州の領邦軍もメンフィルとクロスベルの連合軍との戦闘を開始したそうだが……戦闘開始早々ナーシェン卿を中心とした機甲兵の部隊が魔術と思われる炎で焼き尽くされて討ち取られ、その事に混乱している領邦軍の隙をついた連合軍が戦闘を仕掛け、領邦軍を圧倒し、虐殺し続けているとの事だ。」

「やれやれ……どうやらこの様子では既にメンフィル帝国領となったクロイツェン州を除いたエレボニア帝国の各州に連合軍が襲撃しているのだろうね。下手をすれば今年中にエレボニア帝国が滅亡するかもしれないね。」

ミュラー少佐の話を聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で肩を落とし

「……洒落になっていないぞ。それでこれからどうする?」

オリヴァルト皇子の言葉を聞いたミュラー少佐は重々しい様子を纏って指摘した後真剣な表情で尋ねた。

「……ラマールの陥落の見届けは子爵閣下に任せて、子爵閣下と行動をしているトヴァル君と合流した後アルフィン達の許に向かうつもりだ。―――こうなってしまった以上、もう僕達にできる事は”何もないからね”。せめて今まで頑張ってきた彼らに”Z組”の創設者として労って、これ以上エレボニアの為に頑張る必要はない事を説明してあげたいんだよ。後はリィン君にメンフィルの気が変わらない内にアルフィンと一刻も早く結婚して欲しい事を頼むつもりだよ。メンフィルのアルノール家に対する処分を軽くする為や父上や僕達が元エレボニア帝国領の統治者としてエレボニアの民達に償いをする為もあるが、一番の理由はアルフィンの初恋を叶えたいという兄心さ。」

「…………そうか。」

そしてオリヴァルト皇子の答えを聞いたミュラー少佐は重々しい様子を纏って呟いた。
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