自分の流儀を貫いて
10:真実とは何が何で何なのか?
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ちらを眺めているお2人さんを、マリは気付いていないのだろうか?後ろ見えないから、しようがないか。
「マリなら、まぁ……大丈夫だろ、絶対。かなりの高確率で」
マリなら仲良しこよしの家族作れんだろ。俺にこんなにも優しくしてくれたし。それに、マリがだれかとケンカするっていうのが、思い浮かばない。
「ほんとに!?」
「ほんと、ほんと」
俺の言葉を聞いて、マリはとても喜んでいた。でも、マリと結婚出来るやつは幸運だと思う。少し……そいつが羨ましいな。
「そっか、そっか〜。うん、ダレンがそう言うなら大丈夫だね〜! 安心した。それじゃあ、私は外行ってくるけど、ダレンも一緒に行く?」
「いや、遠慮しとく。子供達の視線に心折れそう」
俺がマリと一緒にいると、子供達の視線が怖い。まるで、仇の様に見てくる。
「ふふっ、私は一緒にいて楽しいよ?」
「そうかい、そうかい。ま、早く行け。遅くなったら、俺が怒られそうだし。ね、マリお姉ちゃん?」
「もう〜、ダレン。行ってきます」
怒った様で、でも嬉しそうな顔でマリが外に行った。てか、最初から最後まで、全部サーシャさん達に見られてたわけだけど、すっげー恥ずかしい。最後まで気づかないマリも、マリだけど。
「隠れたことになってないですから、それ」
「あらあら、やっぱりね〜」
やっぱり、マリは憧れるよね、この2人なら。良いご両親。羨ましい。
「あ、ダレン君。少し話があるんだけどいいかな?」
「へ?」
思えば、これが始まりだったのかもしれない。
●●
子供達は本当に羨ましい。無邪気で、とても楽しそうで。
「どうしたの? マリお姉ちゃん」
「え、あ、なんでもないよ〜」
ぼうっとしていたらしい。皆を見たまま突っ立っていた様だ。いけない、いけない。
「何か、嬉しさ半分、寂しさ半分な顔してたから。あ、まさかあの男の人が何か!?」
「いや、なんでもないよ〜。ただ…………本当のことを話してしもらうためには、どうすればいいかなぁって……」
私に話しかけた子はよくわからないという顔をしていた。まだ、難しい話なのかもしれない。
(本当は感じてるんだ……、ダレン。どうしたら、話してくれるのかなぁ……)
私の知らないダレンがいる。私はそれが知りたい。だから……
そこに行くよ。
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