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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第503話】
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ふふっ、ありがとうヒルトくん」


 笑顔でそう告げた楯無を見て、ヒルトは――。


「じゃあそろそろ戻ろうかな」

「え?」


 不意に訪れる寂しい心に、思わず楯無はヒルトの手を掴む。


「ひ、ヒルトくん。 も、もう少しだけ……だめ……?」

「え? 大丈夫ですけど、ゆっくり横になって安静にしてた方が良いんじゃ?」

「そ、そうだけど、き、君と話をしてる方が落ち着くっていうか……」


 いつもと様子の違う楯無さんに、俺は――。


「……じゃあもう少しだけ、でも無理はダメですからね? 疲れたら言ってくださいね?」

「う、うん。 ……君と話してる方が、お姉さんは元気になるのよ。 何てね」


 そう言って笑顔になる楯無さんが眩しく見えた、其処から昼のチャイムが鳴るまで俺は楯無さんとずっと会話を続けた。
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