機動戦艦ナデシコ
1340話
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まま地球側が不利な状況になられても困るし。
『それに、連合軍としてはシャドウミラーから相転移エンジンを購入出来ないかどうかというので交渉中ですからな。そちらが上手く纏まれば、新型艦には相転移エンジンを積む事も出来るかもしれません』
丁度俺が考えているのと同じような事がミスマルの口から漏れる。
「私は軍人ですのでそちらについてはノータッチですが、上手くいけばいいですね。……さて、そろそろ時間です」
『こちらも準備は完了しています。では……』
「はい。円、格納庫に出撃を」
「了解。……ムウさん、スレイ、出撃して下さい」
円の声で通信が送られるのと同時に、シロガネからムウのアシュセイヴァーと、スレイのシャドウ・カスタムが出撃していく。
そんな2機を追うかのように、シャドウやメギロート、イルメヤといった機体が出撃していく。
「では、お互いに頑張りましょう」
『ええ、シャドウミラーと連合軍が協力して行う最初の作戦です。お互いに是非とも頑張りましょう』
そうして通信が途切れ、ナタルは次々に指示を出していく。
もっとも、今回の主役はあくまでもシャドウやメギロート、イルメヤといった量産機であり、シロガネは基本的に攻撃を控えめにするという事になっている。
そうである以上、シロガネがやるのは攻撃よりも出撃しているムウやスレイのサポートといったものが多くなる訳で……
「さて、なら俺の方もそろそろ動くか。ナタル」
「……本当にやるのか? ニーズヘッグを使ってならともかく、シャドウミラーの代表がわざわざ生身でやる必要はないと思うのだが」
「そう言うなって。やる必要があるからやるんだよ。それに、俺の場合はもし間違って攻撃が飛んできても意味はないからな」
「そうそう、ナタルもアクセル君の事は心配するだけ損よ。今まで、何回も、何十回も死んでなきゃいけないような目に遭ってるのに、その全てから生きて帰ってきてるんだから」
俺とナタルの言葉に美砂が口を挟み、その横では円も同意するように頷いている。
この2人……いや、言ってる事は正しいんだけどな。
「……分かった。無事で帰ってくるように」
ナタルも美砂や円の言葉にそれ以上は何を言っても無駄だと判断したのか、そう告げてくる。
「じゃあ、言ってくる」
そう告げると、次の瞬間には俺の足下に影が生み出され、そこへと身を沈めていく。
そうして次に姿を現したのは、シロガネの装甲の上。
そのまま空中を飛びながら幾つもの爆発光が見える方へと向かって飛んでいく。
気配遮断を使おうかと思ったが、気配遮断は肉眼ならともかく機械を通すと意味がない。
そしてこの戦場で肉眼を使って敵を見つけているような者はいないか、いても極少数だろう。
そう
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