機動戦艦ナデシコ
1340話
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東方面軍の艦隊だった訳だ。
特にミスマルは極東方面軍の中でもかなりのお偉いさんで、更に実力派でもあるって事で、こうして連合軍側の総責任者という形で派遣されている。
一部ではミロンガ改とナデシコを接収した時の事があったので、その辺でどうするのかと口にする者もいたのだが、色々と連合軍の中でもあって、結局はミスマルが選ばれたらしい。
『こちらは準備を完了しています。そちらの準備が出来次第、いつでも構いませんぞ』
ユリカがテンカワ以外の事では優秀なように、ミスマルも娘以外の事では優秀らしい。
旗艦のリアトリス級、俺達と共に転移してきたリアトリス級、駆逐艦、ミサイル艦、各種戦艦といった具合に結構な数を揃えている。
……今回の敵はチューリップ1隻だけなんだから、このくらいの戦力があれば俺達がいなくてもどうとでもなりそうな気がするんだけど。
ともあれ、こうして準備万端整えているのは俺達に対する牽制の意味合いもあるのだろう。
「では、3分後にタイミングを合わせて攻撃開始という事で構いませんね?」
『了解した。では準備に取り掛かります』
ナタルとミスマルが軽く打ち合わせをして、出撃の時間を合わせる。
もっとも、こっちは既にムウやスレイといった面子はシロガネの格納庫で機体に乗り込んで準備を完了しているし、量産型Wのシャドウ、メギロート、イルメヤといった機体も準備は完了している。
一応イルメヤがいるのは、バッタとかジョロを鹵獲出来るかもしれないからだ。
それと、俺の方の準備も完了はしている。
……俺が出撃を禁止されていたのはニーズヘッグでの出撃な訳で、今回ちょっと試してみたい事があるんだよな。
これが上手くいけば、次からはわざわざ苦労するような事もないだろうし。
連合軍にとってもシャドウミラーにとってもいい感じになる……と思う。
「ほう、では連合軍とネルガルの関係は急速に?」
『ええ、アカツキ会長もその辺には気を使っているようでしてな。現在ナデシコの技術を使った艦を使って新型を開発中との事です』
「ナデシコの技術? しかし、相転移エンジンは……」
『さすがに相転移エンジンを動力炉とするのは難しいですが、それ以外の部分でもナデシコは色々と最先端の技術を使っていますからな。それをフィードバックさせる形で新型の開発は進んでいます』
ミスマルの言葉を聞いている限りだと、連合軍の戦艦とナデシコの丁度中間になる感じの艦ってところか?
まぁ、連合軍の本音としては相転移エンジンは是非とも欲しいんだろうが。
そもそも、ナデシコが連合軍の艦と比べてあれだけ高い戦闘力やエステバリスを運用出来るのも相転移エンジンがあるからこそだし。
……やっぱり相転移エンジンを売らざるを得ないんだろうな。
この
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