暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1340話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
木星蜥蜴の本拠地と繋がっていると考えれば、単純に向こうから戦力を送ってきていなかっただけなんでしょうね」

 美砂の言葉に円がそう返す。
 それは恐らく間違っていないだろう。
 ただ、それはチューリップと戦って連合軍が勝てなかったから、そのままの状態で放置されていた訳だが……さて、今回の件でチューリップを撃破されても同じ事を繰り返していられるかな?
 木星蜥蜴のAIがどう判断するのかは分からないが、新しい戦術を考えなければいけなくなるのは、最低限間違いないと思う。

「では、これより転移を開始する。全員、くれぐれも油断はしないように。ムウ、スレイ、そちらの準備は?」
『こっちはいつでもOKだ。シャドウやメギロートの方も準備OK。連合軍の度肝を抜いてやるから、楽しみにしててくれよ。頑張って成果を上げたら、今夜も楽しみにしてるぜ』
『こちらも準備は整っている』

 ムウの言葉にナタルの頬が薄らと赤く染まる。
 全く、シャドウミラーの代表として派遣されてきているのに、緊張感が足りないな。
 いや、俺も毎晩きっちりと楽しんではいるんだけどな。
 人数の多さを考えると、寧ろ俺の方が緊張感が足りないと言えるだろう。
 ……オウカとイザークの関係がどうなっているのかが気になるけど。

「ムウ、今は任務ですよ」

 ナタルもそう言ってムウを窘める。
 それから咳払いをして、意識を切り替えるようにして口を開く。

「システムXN、起動」
「了解、システムXNを起動します」

 量産型Wがナタルの言葉を復唱してシステムXNを起動する。

「転移座標入力」
「了解、転移座標を入力します」
「転移フィールド生成開始」
「了解、転移フィールドを生成します」

 量産型Wが告げると同時に、シロガネとリアトリス級が光の繭のような転移フィールドへと包み込まれる。そして……

「転移」
「了解、転移します」

 復唱した瞬間、既にシロガネとリアトリス級は宇宙から地上へと転移を完了していた。
 そして転移が完了して数秒、早速とばかりに連合軍から通信が送られてくる。
 勿論それは俺達と一緒に転移したリアトリス級ではなく、元々俺達が合流する予定だった艦隊の旗艦の方のリアトリス級からだ。

『いや、素晴らしいですな。初めて見ましたが、転移というのは便利ですなぁ!』

 映像モニタに映し出されているのは、俺にも見覚えのある顔だ。
 それもグリューノとかとの会談ではなく、俺がナデシコに乗っている時に見た顔。

「ミスマル提督、そちらの準備は?」

 ナタルの言葉に、ミスマル――娘の方でははなく父親の方――が頷きを返す。
 今回の件は日本から程近い位置にある無人島で行われるだけに、連合軍の中から出されたのは極
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ