第133話
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そ敵の注意を”星杯騎士団”の幹部であるイオン様に向け、その事によって正体が割れていないケビン神父の存在を油断させ、その隙にケビン神父が敵を仕留めるという寸法ですか。」
「ええ、その通りです。」
「実際、”教授”はイオンを警戒していて、ケビンを新米の星杯騎士として侮っていたしな……」
リースの説明を聞いてある事に気づいたジェイドは静かな表情で推測し、ジェイドの推測にイオンは頷き、ルークはワイスマンと対峙した時の出来事を思い出していた。
ケビン・グラハム……。”七の導師”を警戒していたが、まさか新米如きに小癪な真似をされるとは……!
「あ…………」
「……………」
ワイスマンとの決戦にあった出来事を思い出したエステルは呆けた声を出し、アーシアは目を伏せて黙り込んでいた。
「まさかイオンがそんな後ろ暗い事に協力するなんてな………」
「従者の性格に毒されたのじゃありませんの?」
「ちょっと〜!何でそこでわたしを見るのよ〜!?」
ガイは疲れた表情で溜息を吐いた後ジト目のナタリアと共にアニスを見つめ、見つめられたアニスは反論したが
「それは勿論アニスさんが真っ黒な性格だからですの。」
「ああん?ブタザル風情が調子に乗ってんじゃねぇよ。」
「みゅっ!?」
ミュウがある事を呟くと本性をさらけ出してミュウを睨み、その様子を見ていたリース達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「フン……なるほどな。で?結局あの神父は”教授”の抹殺に成功したのか?」
「ええ。屋上で戦っていた皆さんがエステル達の所に向かっている最中に抜け出して撤退中であったワイスマンの抹殺に成功したとの事です。」
「ふえっ!?あの時にケビンさん、わたし達の中から抜け出していたんですか??」
「そう言えばエステル君達の所に向かうのに夢中で全員がいるかどうかの確認はしていなかったな……」
アガットの質問に答えたイオンの答えを聞いたティータは驚き、ユリア大尉は複雑そうな表情で考え込んでいた。
「フム……と言う事はイオンの”極秘任務”と今回の件は無関係と言う事になるな。」
「ああ………今回の件を企むと思われる”容疑者”が既に死亡しているからな………」
「結局振り出しに戻っちまったな……」
バダックの推測にフレンは頷き、ジンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「―――いずれにせよ、今は探索を続けながら封印石を見つけて、味方を増やしていくべきです。”影の王”の話が本当ならばまだ”駒”は揃っていないと思いますし……」
「確か”光と影の狭間を渡りながら白と黒の駒を揃えるがいい”……だったわよね?」
「今探索して
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