第133話
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イオンの話を聞き、仲間達と共に驚いたユリア大尉は絶句し、エステルは信じられない表情で声を上げ
「……やっぱりそう言う事だったのですか………」
「や、”やっぱり”って……もしかしてカリンさんは知っていたんですか?」
複雑そうな表情で呟いたカリンの言葉が気になったアネラスは信じられない表情で訊ねた。
「いえ。皆さんも既にご存知の通り私はイオン様に保護をされてからしばらく”星杯騎士団”にお世話になっていたのですが……その時に星杯騎士の任務が古代遺物の回収と”外法”の抹殺である事や”ハーメルの惨劇”の”元凶”である”教授”がその”外法”の一人である事もイオン様から保護をされた時に聞かされていましたから…………ケビンさんに”結社”に私の正体を悟られたら”極秘任務”に支障がでるから顔を隠し、偽名を名乗って正体を隠していて欲しいと言われた時に何となくですがそんな気がしたのです。」
「姉さん………」
「何で”結社”にアンタの正体が知られたら、ヨシュアの人生を滅茶苦茶にしたその”教授”の抹殺の任務の支障に出る事になるの?」
重々しい様子を纏って答えたカリンをヨシュアは心配そうな表情で見つめ、ジョゼットは真剣な表情で訊ね
「フム………恐らくは”教授”がカリンさんの生存を知った時、彼女を拉致して姿を消したヨシュア君をおびきだす可能性があった為、彼女を”教授”達の魔の手から守る為じゃないかい?何でも話によると”教授”はヨシュア君に随分ご執心のようだったし。」
「実際エステル君が一度”教授”達によって攫われた事もあるからな。」
「……………」
真剣な表情で推測したオリビエに続くようにミュラー少佐は呟き、ただ一人真実を知っているヨシュアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「それでイオン神父はケビン神父の”極秘任務”を手伝う為にリベールを訪れたと言っていたが……具体的にはどのような内容なのだ?」
「―――ワイスマンにケビンが守護騎士である事が悟られない為の”囮”です。」
「あの神父の正体が敵に悟られない為の”囮”って……イオン様がですか?一体何の為に……」
リシャールの問いかけに答えたイオンの答えが気になったティアは困惑の表情で訊ねた。
「”守護騎士”は”星杯騎士団”の中でも更に秘匿された存在なのですが……ジュエ卿は他の守護騎士達と違い、”星杯騎士”としての活動の際に他勢力に正体を明かす事になれば、守護騎士の事なども説明して御自分もその守護騎士の一人である事を明かしている事からジュエ卿は結社だけに限らず、他の勢力にも顔が割れているのです。」
「―――なるほど。顔が割れているからこ
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