第133話
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「そうですの。それにご主人様の髪もそうですの!」
「いや、髪は関係ねぇだろ……」
ジト目で呟いたナタリアの意見にそれぞれ冗談交じりの様子で同意したジェイドとアニスにガイとティアは呆れ、ミュウの意見を聞いたルークは呆れた表情で指摘した。
「ま、いずれにせよ、新たな手掛かりにはなりそうだ。俺達が飛ばされてきた理由………そろそろ掴めそうな気がしてきたな。」
「ええ、僕もそんな気がします。それどころかこの”影の国”の成り立ちも………」
「そうか………ならば私も、この件については今は気にしないでおくとしよう。」
その後リース達は探索を再開した所、さらに封印石を見つけたので、解放する為に庭園に戻り、そして封印石を解放した。
「あ……っ!」
「お、あいつは……」
「フフ、貴女にとっての知り合いもようやく現れたわね。」
「知り合い……というか私が一方的に知っているだけです。あの方と直接言葉を交わした事は今までありませんでしたし。」
「イオン様………」
光の中から現れようとする見覚えがある人物を見たエステルは声を上げ、フレンは目を丸くし、アーシアに微笑まれたリースは苦笑し、アニスは辛そうな表情で光の中にいる人物を見つめていた。すると光の中からイオンが現れた!
「……くっ……今の光は一体……無事ですか、皆さん!?…………え。」
目を開けたイオンは立ち上がって真剣な表情で声をあげたが目の前にいるリース達に気づくと呆けた。
「よう、久しぶりだな、イオン。」
「フフ、お元気そうで何よりです。」
「ルーク……カリン……ええ、久しぶりですね。それよりも貴方達が一体いつの間に”メルカバ”に――――」
ルークとカリンに声をかけられたイオンが微笑んだその時
「……ッ……!イオン様……!」
顔を俯かせて身体を震わせていたアニスがイオンに抱きついた。
「え……貴女はまさか……アニス!?何故アニスがゼムリア大陸に……」
一方抱きつかれたイオンは信じられない表情でアニスを見つめ
「ごめんなさい、イオン様……!わたしのせいでイオン様が……!」
「アニス……あの時も言いましたが貴女のせいではありませんよ。それに僕はむしろ貴女に感謝しているのですよ。生まれたばかりの僕をずっと必死に守ってくれたのですから。」
「イオン様……ッ!」
「フフ、その慈悲深さ、変わりませんわね。」
「え……―――!フフ、随分と懐かしい顔ぶれも揃っていますね。」
ナタリアの声に気づいて一瞬呆けたイオンはティア達に気づくと懐かしそうな表情をした。
「……お久しぶりです、イオン様。イオン様の事情は既にルークやラルゴより
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ