第133話
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思います。何でしたら、星杯騎士団への協力という名目でも構いません。いかがでしょうか?」
「…………………解った。どうかよろしくお願いする。」
「やった!」
「ふふ………良かった。」
「よろしくお力添えください。」
そしてリースの言葉を聞いてようやく納得したリシャールの答えを聞いたエステル達は明るい表情をした。
「はは………期待に沿えればいいのだが。それはともかく………一つ、確認したいことがある。」
「………何でしょうか?」
「私達全員、ほぼ同時刻にいきなり白い光に包まれてこちらに飛ばされてきた………―――その時の格好は皆、そのままなのだろうか?」
「へ………」
リシャールの疑問を聞いたエステルは何のことかわからず、首を傾げたが
「!そういえばリシャール殿………退役されたはずなのにどうして情報部の軍服を?」
「あ………」
「ふむ、そういうことか………察するに、白い光に包まれた時、貴方は別の格好をしていたのだな?」
何かに気付いたユリアの言葉にエステルも気付き、ミュラー少佐は頷いた後静かに尋ねた。
「…………お察しの通りだ。現在、私はルーアン市で事務所を構えているのだが………そこでかつての軍服に袖を通したことは一度もない。白い光に包まれた時もシャツにスラックスという普通の出で立ちだったはずだ。」
「それは………確かにおかしな話ですね。今までにないパターンなのかもしれません。」
「はっ、もしかして………あの”影の王”君が『やっぱり大佐には軍服だよね』ってわざわざ着替えさせたりしたとか?」
リシャールの説明を聞いたヨシュアは考え込む一方、オリビエは全員を脱力させる言葉を口にした。
「あ、あんたね………」
「そ、それじゃあただの軍服フェチじゃない。」
「あ、でもちょっとわかる気がするけど………」
「うーん、ボクも。」
「…………………」
オリビエの言葉を聞いたシェラザードとエステルは呆れたが、アネラスとジョゼットは納得した様子で頷き、クローゼは黙って何度も頷き
「君達………」
「ったく、最近の小娘どもは………」
「???」
その様子を見たリシャールとアガットは呆れ、ティータは首を傾げ
「もしそうだとしたら、公務の為に旅装をしておいて正解でしたわ。」
「万が一以前の旅の時以外の服装を身につけていたら、”影の王”に着替えさせられたかもしれませんしねぇ。」
「まあ、”影の王”っていう名前なんですからそんな陰湿な事をしてもおかしくないですものねぇ?」
「お前達な……」
「というかガイやルークは以前の服装で出て来なかったのだから、それはありえないわよ……」
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